木の種類が多すぎて何を植えたらよい迷ってしまうという方は、いっそのこと縁起がいいとされる木を植えてはいかがでしょうか。
植物の縁起に係る俗説は玉石混交で、非科学的であることも確かですが、古くから栄える屋敷の庭に、邪気を払うとされる木や魔除けの木が多いのも事実です。樹木選びに迷ったら俗説に身を任せるのも一つの方法ではないでしょうか。
ここでは代表的な縁起の良い木をピックアップしています。各樹木の詳細については樹木名をクリックして各ページを御覧ください。
蛇足ですが、いずれもの木も人生の吉凶を保証するものではなく、いにしえの人が遊び心で話題作りのために言い伝えた、と管理人は理解しています。
過酷な環境に耐え、一年を通じて緑の葉を保つマツは古くから神聖視され、門松などの正月飾りにも使われてきました。いろいろなマツがありますが代表的な品種は以下の3つです。
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管理が難しいことは確かですが、適切な場所で健全に育てれば縁起がよいとされ、タケノコによって旬を味わうこともできます。画像はクロチクですが数多くの品種があります。
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植える方角によっては凶とされることもありますが、早春に漂う梅花には幸運の兆しを感じます。じつは中国生まれですが日本を代表する花木で松竹梅を締め括ります。
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核家族化が進む現代ではややノスタルジックですが、古い葉と新しい葉が規則的に入れ替わるユズリハは、順調な世代交代と家運隆盛を祈念して植栽されてきました。
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これも家運にちなむ縁起木です。果実が熟してもなかなか落下せず複数世代が同時に実ることから、子孫が代々続くようにとの語呂合わせで正月飾りや庭木に使われます。
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ダイダイと同じ柑橘系です。果樹を植えることの縁起には諸説ありますが、キンカンにはネガティブな話がなく、西に植えると金運がアップするという俗説はあまりに有名です。
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聖書にもその名が登場するオリーブには「平和」や「勝利」といった花言葉があり、庭に植えると邪気を払うとされます。剪定しにくいのが難点ですが、風水などの影響もあってシンボルツリーに利用する例が増えています。
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オリーブと並んで人気のある洋風の木。古代ギリシャにおいては枝葉で編んだ冠で勝者を称えたとされ、勝利や栄光を象徴する木として知られます。
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節分に使うヒイラギは、そのチクチクした葉で鬼の侵入を避け、邪気を払う魔除けの木とされます。やや扱いにくい木ですが半日陰でも丈夫に育つという利点があります。
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今となってはかなり地味な存在ですが、古典的な庭には欠かせないモチノキ。樹皮から「鳥もち」を作ったためモチノキですが、語呂合わせで財産や子孫を「持ち」の木に。
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モチノキの近縁で同じように語呂合わせですが、こちらはさらに分かりやすく、「苦労なく金持ちに」との願いを込めて縁起木とされます。赤い実がたわわに稔り、鳥の活動によって自然に生えることも稀ではありません。
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マートルと呼ばれるハーブですが、開花が6月頃であることや純白の花に清楚なイメージがあることから、愛や結婚の象徴として使われます。
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「縁起の良い木」として真っ先に思い浮かぶのはコレという方も多いのでは。たわわに稔る赤い実は鳥を呼び、知らぬ間に増殖することも。最近では管理が容易なオタフクナンテンが大人気です。
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大きな葉を「手招き」に擬え、飲食店の店先に植えて客を招くという商売繁盛の木です。名前を知らなくても実物を見れば「あぁこれか」と思う方が多いでしょう。日陰に強く、路地裏でも植栽できます。
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お金にちなんだ名前の庭木として、この万両や下記の千両が有名ですが、億両、十両、一両と呼ばれる植物もあります。いずれも育てやすく、古くから親しまれています。
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草のような柔らかさがありますが木の仲間で、マンリョウと混同されがちですが、こちらは葉の上方に実ります。画像のように黄色い実がなる品種と混植すれば、よりいっそう華やかに。
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「縁起の良い木」のページですが以下は「木」ではなく「草」です。いずれも多年草ですので一度植えれば長く楽しめます。また日陰を好むため、薄暗くなりがちな大木の下で野趣に富んだ景色を作ることができます。
名前からして縁起がいいです。開花は安定せず、よいこと(吉祥)があると花開くとされています。花の後にはジューシーな赤い実ができますが有毒です。
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こちら雅な名前の植物です。花は地味ですが日差しが少なくても地面を覆うように増えるため、古典的なグランドカバーとして使われています。
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徳川家康が江戸城へ入る際、真っ先に持ち込んだとされる古典的な観葉植物。風水でも金運や健康運を上げるとされ、別名に「縁起草」があります。
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