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コトネアスター/ことねあすたー

Cotoneaster

コトネアスターの赤い実
実はナンテンやピラカンサスに似る

 

【コトネアスターとは】

・ユーラシア大陸(特に中国西部~ヒマラヤ)の山間に広く分布するコトネアスター属(シャリントウ属)の花木の総称。この一種であるベニシタン(紅紫檀=ホリゾンタリス)は、明治初期に日本へ渡来した。

 

・品種は50種以上あり、樹形や樹高には様々なバリエーションがある。日本で見掛けることが多いのは、葉が大きいコトネアスター・ラクテア、匍匐性のコーラル・ビューティーや蔓性のダメリなど。後者は高層ビル街の植栽や屋上庭園にも使われる。

べにしたんの木,ことねあすたー
コトネアスターの葉っぱ
ベニシタン,植木,ことねあすたー
葉の裏面は白っぽい
コトネアスター,木
枝はアーチ状に伸びる
ベニシタンの木
垣根に使えるが放任すると繁茂する
ことねあすた
でき始めの蕾
コトネアスターの木
開花は5~6月
コトネアスター,花,ことねあすたー
コトネアスターの花
Cotoneaster
丸い花弁が5枚あり、長めの雄しべが目立つ
コトネアスターの花,ことねあすたー
花言葉は「統一」「安定」「変わらぬ愛」等

 

・5~6月に咲く花は画像のようなクリームがかった白色で、花の様子はボケに、花弁の模様はサンザシに似る。花には昆虫がよく集まるが、じつは樹液も甘い。

ベニシタン,実,ことねあすたー
できはじめの実の様子
Cotoneaster
果実は晩秋に熟す

 

・秋(11~12月)になると小さいリンゴのような赤い実をつける。

 

・学名「Cotoneaster」は、「マルメロに似て非なる物」という意味合いだが、これはマルメロに似た葉を持つ品種があるため。日本では実の様子からピラカンサに間違われることが多い。

Cotoneaster
品種が多く、樹高や樹形は様々
Cotoneaster
樹皮は光沢がある

 

【コトネアスターの育て方のポイント】

・日当たりと水はけの良い場所を好むが、極端に乾燥するような場所はNG。

 

・丈夫で育てやすく目立った病害虫の被害もない。また、大気汚染にも強い。

 

・耐寒性があるため北海道でも育てられる。

 

・弓なりに伸びる自然樹形を観賞するのが基本だが、剪定に強いため生垣として幾何学的に刈り込むこともできる。 

 

・実生や挿し木で増やすことができる。

 

・品種によっては異常な繁殖力があり、アメリカやオーストラリアでは要注意指定を受けるものもある。 

コトネアスター,種類,ことねあすたー
こちらは「フランシェシャリントウ」

コトネアスターの基本データ

 

【分類】バラ科/コトネアスター属

    常緑広葉/低木

【漢字】─(ことねあすたー)

【別名】コトネアステル

【学名】Cotoneaster

【英名】Cotoneaster

【成長】やや早い

【移植】簡単

【高さ】1m~3m(品種による)

【用途】公園/垣根/切花/垣根

【値段】1000円~

 

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