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マルバサツキ/まるばさつき/丸葉皐月

Roundo leaf Satsuki azalea

まるばさつき,はなことば
花言葉は「高みを目指す」
まるばさつき,マルバサツキ
丸葉だが、時季によっては先端が尖る
マルバサツキの葉
成葉の様子
まるばさつき,庭木
蕾の様子
marubasatuki
マルバサツキの開花は3~6月
まるばさつき,花
ピンク色の花もある

【マルバサツキとは】

・鹿児島県南部、屋久島及び吐噶喇列島に自生するツツジ科ツツジ属の常緑低木。亜熱帯の海辺に生えるが、花を観賞するため庭木としても使われ、数多くの園芸品種の原種としても知られる。日本以外では台湾や中国本土に分布。

 

・マルバサツキの開花は3~6月で、地域によって多少異なる。花は広い漏斗型で、枝先に1~3輪がまとまって咲く。淡い紫色あるいはピンク色をした花冠の先端は五つに裂け、上唇部分には斑点模様が入る。

 

・花の直径は4~5センチほど。中央の雌しべは細長く、花冠の外側へ突き出すが、サツキよりも多い5~10本の雄しべは花冠の内側にとどまる。花の後には乾いた卵形の果実ができるが、これには軟毛がある。

 

・葉は長さ2~3.5センチで、一般的なサツキに比べると丸みを帯びることからマルバサツキと命名された。ただし葉の様子は時季によって異なり、夏以降に生じる「秋葉」は分厚い卵形で先端が丸まっているが、春先から生じる「夏葉」は広い楕円形で先端が尖る。

 

・葉は両面とも剛毛で覆われ、表面には光沢があって潮風に耐える。寒い地域では冬季に一部の葉を落とすことがあるため、マルバサツキを半常緑性とすることもある。

 

・若い枝には細かな剛毛が密生するが、樹齢を重ねると剛毛は脱落し、全体に紫を帯びた褐色になる。枝は車輪状に分岐して育つが、サツキの仲間としては枝分かれが少なく、1本1本の枝や幹はより太くなる。 

 

【マルバサツキの育て方のポイント】

・日当たりの良い場所を好み、日陰では花付きが悪く、枝葉も間延びする。ただし、夏の強い西日は苦手とする。

 

・排水性と保水性の両立する肥沃な酸性土壌を好む。新興住宅地や痩せ地に植栽する場合は腐葉土や堆肥をすき込んで土壌を改良した方がよい。

 

・他のサツキ類同様、風通しの悪い場所ではハダニやグンバイムシの被害に遭うことがある。

マルバサツキの基本データ

 

【分類】ツツジ科 ツツジ属

    常緑広葉 低木

【漢字】丸葉皐月

【別名】カイモンサツキ(開聞皐月)

    シナサツキ

    リュウキュウヤマツツジ

【学名】Rhododendron eriocarpum

【英名】Roundo leaf Satsuki azalea

【成長】やや早い

【移植】簡単

【高さ】0.6m~1.5m程度

【用途】庭木/鉢植え

【値段】800円~

 

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