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エンコウスギ/えんこうすぎ/猿猴杉

Monkey tail cedar

えんこうすぎ,エンコウスギ,樹木図鑑
テナガザルのように枝葉が伸びる
えんこうすぎ,エンコウスギ,葉っぱ
新葉の様子
杉の種類,葉が長い
長いものでは70~80センチになるが
えんこうすぎ
若い木の上部には直立する葉もある
えんこうすぎ
稀にこうした病的な枝葉になるだけ
葉っぱがすごく長いスギみたいな木,えんこうすぎ
球果や花はできそうで、できない
葉が長いスギ 名前
冬は葉が茶色になる
エンコウスギ,えんこうすぎ,特徴
樹高は最大で4mほど

【エンコウスギとは】

スギの園芸品種で、突然変異種を挿し木によって増殖したものとされる。極端に長く伸びる葉がテナガザルを想起させるとして「猿猴杉」と名付けられた(「猿猴」は手長猿と尾長猿の総称)。実際は長い葉と短い枝が交互に発生している。

 

・珍妙な葉は花材として生け花に使われるが、花が咲くことや実がなることはなく、葉以外には見どころに乏しい。挿し木で増やすのが一般的。

 

・枝は直立するものや垂れ下がるものがある。冬季は他のスギと同様に葉が茶色になる。

 

【エンコウスギの育て方のポイント】

・盆栽に使われるほど剪定に強い樹種であり、管理にはそれほど手がかからないが、葉が長く垂れる性質上、庭木として植えた場合は、樹形が乱れやすく、他の木とも調和しにくい。また、日陰になる葉が枯れこんで見苦しくなるのは他のスギと同様だが、葉が長い分、より見苦しくなる。

 

・湿気の多い半日陰程度の場所を好む。

 

【エンコウスギに似ている木】

・エイザンスギ(叡山杉)

 葉が外側に反り返る品種でエンコウスギの一品種とされる。

 

・クサリスギ(鎖杉)

 エンコウスギの変種で、短い葉が枝に絡んで鎖のようになる。

 

・センニンスギ~枝葉が、より細長い。

エンコウスギの基本データ

 

【分類】スギ スギ属

    常緑針葉 小高木

【漢字】猿猴杉(えんこうすぎ)

【別名】アヤスギ

【学名】Cryptomeria japonica

    v.araucarioides

    Henk et Hochst

【英名】Monkey tail cedar

【成長】早い

【移植】普通

【高さ】1m~4m

【用途】盆栽/下草/根締め 

【値段】─(流通は稀)

 

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