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ギンバイソウ/ぎんばいそう/銀梅草

Deinanthe 

銀梅草、植物
ギンバイソウの開花は7~8月
ぎんばいそう,ツボミ
蕾が開いた後の様子
銀梅草
ギンバイソウの花
蕊
シベの様子
ギンバイソウ
花は10~20輪が一まとまりになって咲く
自生地
群生するギンバイソウの様子
葉っぱ
葉先は二つに裂ける
Deinanthe 
秋には黄色く色付くが
Deinanthe 
美しく黄葉することは少ない
ぎんばいそう
茎の様子
種子,実
果実の様子

【ギンバイソウとは】

・関東地方以西の本州、四国及び九州に分布するアジサイ科の多年草。日本特産の野草であり、夏にウメのような白い花が咲くためギンバイソウ(銀梅草)と名付けられた。ギンバイソウ属の植物は東アジアに2種育つが、日本では本種のみが山地の木陰などに見られる。

 

・ギンバイソウの開花は7~8月。蕾は数個の苞に包まれた球形で、直径3センチほどの白い花が茎先に10~20輪ほど集まって咲く。花には中性花(装飾花)と両性花があるが、ウメに見立てられるのは後者。中性花には花弁のように大きな2~3個の萼片があり、両性花には長さ1センチほどの白い花弁が5枚ずつある。

 

・花の後にできる果実は半球状で最大直径は1センチほど。秋になると黒褐色に熟し、その先端には円錐形をした雌しべ(花柱)の跡が残る。

 

・ギンバイソウの学名にあるbifidaは、「二つに裂けた」という意味で、本種の葉の形に由来する。葉は長さ10~20センチ、幅6~12センチほどの楕円形で茎から対になって生じ、先端は二つに裂けている。

 

・茎はには全体にまばらな毛があり、枝分かれせず直立する。草丈は最大で80センチほど。地下ある根茎は木質で硬くなる。

 

【ギンバイソウの品種】

・アオバナギンバイソウ

 中国を原産とする品種で、文字どおり青い花が咲く。草丈はギンバイソウと同じくらいだが、葉先は二つに裂けず、鈍く尖る。日本でも園芸用に流通しており、ロックガーデンの植栽や鉢植えとして親しまれる。

青花ぎんばいそう
アオバナギンバイソウ

【ギンバイソウに似た植物】

・ギンパイソウ(銀盃草)

 中部地方の深山や滋賀県の伊吹山に見られるキンポウゲ科の多年草。草丈40~100センチほどで、7~8月に黄色い花を咲かせる。名前は紛らわしいが本種とは関係がなく、形態も似ていない。

 

・スダヤクシュ

 

・ヤワタソウ

ギンバイソウの基本データ

 

【分 類】アジサイ科/ギンバイソウ属

     多年草

【漢 字】銀梅草(ぎんばいそう)

【別 名】

【学 名】Deinanthe bifida

【英 名】Deinanthe

     False hydrangea

【開花期】7~8

【花の色】

【草 丈】~80cm

 

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