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ウスギモクセイ/うすぎもくせい/薄黄木犀

Usugi mokusei(Fortune Osmanthus)

うすぎもくせいの木
ウスギモクセイの花は淡いレモン色

【ウスギモクセイとは】

・中国及びインドを原産地とするモクセイ属の常緑樹で、ギンモクセイの変種とされる。九州に自生するという説もあるが、一般的には庭木として流通しているものが西日本を中心に植栽されている。

 

・花がない時季の見た目はギンモクセイやキンモクセイと変わりないが、花の色は両者の中間のような淡いクリーム色で、キンモクセイよりもやや大きくて花柄が長い。香りはキンモクセイより弱く、ギンモクセイより強い。

ウスギモクセイの木,特徴,うすぎもくせい
新芽の様子
うすぎもくせい,葉っぱ
ウスギモクセイの新葉は赤みを帯びる
うすぎもくせい,葉っぱ,ウスギモクセイ
葉は銀木星や金木犀より細長いものが多い
ウスギノクセイ,葉
裏面の様子

 

・ウスギモクセイの葉は長さ8~13センチほどの長い楕円形で、ギンモクセイより少し小さいが幅が狭く、枝から対になって生じる。葉の縁にあるギザギザ(鋸歯)はキンモクセイよりも粗い。

 

・枝は分岐が多く、樹高は最大で7mほどになる。樹皮はギンモクセイと変わらず灰褐色で、樹齢を重ねるとまだらに剥離する。

色が薄いキンモクセイ,うすぎもくせい
ウスギモクセイの花
ウスギモクセイ,花,画像
花の色はキンモクセイより薄く、香りも乏しいのが特徴
色が薄い金木犀,うすぎもくせい,ウスギモクセイ
ウスギモクセイの開花は10月頃

 

・キンモクセイは実がならないことで知られているが、ウスギモクセイは日本に雄株と雌株があり、花の後、翌年の初夏にかけて実を結ぶのが大きな特徴。実は長さ2センチほどの楕円形で、緑色からダークブルーに変わっていく。

 

・ややこしいが中国ではウスギモクセイを「金桂」または「銀桂」と呼び、キンモクセイは「丹桂」、ギンモクセイは「桂花」と呼ぶ。

ウスギモクセイ,実,うすぎもくせい
身近なモクセイでは唯一、実ができる
ウスギモクセイの実,うすぎもくせい,果実
実は長さ1.5~2センチ 熟せば紺色に
ウスギモクセイ,画像,うすぎもくせい
樹高は最大で7mほどになる
うすぎもくせい,幹
樹皮はキンモクセイなどと変わらない

【ウスギモクセイの育て方のポイント】

・病害虫に強く、育てやすい。キンモクセイよりも大気汚染に強く、都会でも植栽できる。

 

・刈り込みに強く垣根に多用される。元来は大木であるため、狭い敷地の垣根として植栽すれば維持が難しい。また、大きくなるにつれて、下の枝がなくなりやすい。 

 

【ウスギモクセイに似ている木】

ギンモクセイ(銀木犀)

 

キンモクセイ(金木犀)

 

ヒイラギモクセイ(柊木犀)

ウスギモクセイの基本データ 

 

【分類】モクセイ科/モクセイ属

    常緑広葉/小高木

【漢字】薄黄木犀(うすぎもくせい)

【別名】ウスキモクセイ

    シキザキモクセイ

【学名】Osmanthus fragrans

    var.thunbergii

【英名】Usugi mokusei

    (Fortune Osmanthus)

【成長】やや早い

【移植】簡単

【高さ】2~7m

【用途】垣根/公園

【値段】1000円~

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