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ウグイスカグラ/うぐいすかぐら/鶯神楽

Uguisukagura tree(species of honeysuckle)

ウグイスカグラの木,うぐいすかぐら
真岡大前神社ではこの木の近くで神楽が見られる
ウグイスカグラ,うぐいすかぐら
冬芽の様子
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新芽の様子
開花時期,うぐいすかぐら
新葉は花と共に展開する
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実物はかなり小さい
うぐいすかぐら 植木
花言葉は「未来をみつめる」
うぐいすかぐら,鴬神楽の木
寒いうちから咲き始め、桜の季節まで地味に咲き続ける
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新芽は紅紫色になることもある
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ウグイスが隠れるほど枝葉は密生するという
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初夏にできる実は、甘みがあって食べられる
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夏に向けて葉はどんどん大きくなる
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樹皮の様子
鶯神楽の木
樹齢を重ねるとこんな感じになる
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1~2月の極寒の中、ポツリと咲くことも

【ウグイスカグラとは】

・北海道南部、本州、四国及び九州に分布するスイカズラ科の落葉低木。野山の林縁に自生し、かつては茶庭で稀に使われる程度であったが、主張し過ぎない花や赤い果実が尊ばれ、雑木ブームとともに庭木として利用される機会が増えてきた。

 

・ウグイスカグラの開花は3~4月頃で、葉の展開と同時。枝先にある葉の脇から伸びた細い柄に、ラッパ型をした花が一輪ずつ下向きに咲く。花はややくすんだピンク色で先端が5つに裂け、開花が進むにつれて平らに開くと5本ある雄しべの黄色い葯が目立つようになる。

 

・初夏に赤く熟すグミのような実は甘みがあって生食できる。地方によって、アズキグミ、アズキイチゴ、マメイチゴなど様々な名前で呼ばれる。果実は直径1センチほどで、細長い柄にぶら下がる。

 

・葉は楕円形で毛はなく、枝から対になって生じる。春先は長さ1cm程度だが夏にかけてどんどん大きくなる。若い葉は縁が赤紫色を帯びることもある。

 

・ウグイスカグラという雅な名の由来には諸説あるが、ウグイスがこの木の茂みに入り込んで隠れる様や、ウグイスがこの木の枝を渡り歩く姿を「神楽舞う」としたこと、あるいはこの木がウグイスを狩る場(かつては身分の高い人の狩場を狩座(かぐら)と呼んだ)になったことなどによる。また、ウグイスが鳴く頃に開花するため、ウグイスノキという別名もある。

 

【ウグイスカグラの育て方のポイント】

・ウグイスが枝の間に隠れるほど、徒長枝やひこばえが数多く発生する。剪定によく耐えるが、やたらに剪定すると風情がなくなるため、冬季に不要な枝を根元から切除するにとどめたい。

 

・日当たりと水はけの良い場所を好むが、適応力はあり、比較的土質を選ばずに育つ。

 

・白花と紅花が混同されて販売されることが多い。

 

・落葉の前の葉がやや見苦しい。

 

・繁殖は挿し木、実生による。

 

【ウグイスカグラの品種】

ヤマウグイスカグラ~農家の庭先などで見かける「グミ」と呼ばれる品種。ウグイスカグラに似るが、葉の両面に毛がある。ウグイスカグラはヤマウグイスカグラの変種とされる。

 

・シロバナウグイスカグラ~花が白い。

 

・ヒョウタンウグイスカグラ~実がひょうたん型になる品種

 

ミヤマウグイスカグラ

 花や実に毛が多い品種。名前のとおり深山に自生する。

 

・クロミノウグイスカグラ

 中部以北の本州や北海道に自生する近縁種で、名前のとおり黒い実がなり、白い花が咲く。アイヌ語名「ハスカップ」でよく知られ、果実は北海道の名産品に。

 

【ウグイスカグラに似た花木】 

ヒョウタンボク

 同じスイカズラ属の落葉樹で美しい実がなるが、毒があって食べられない。別名はキンギンボクだが、ヨメコロシなど物騒な俗名がある。

ウグイスカグラの基本データ

 

【分類】スイカズラ科/スイカズラ属

    落葉広葉/低木

【漢字】鶯神楽(うぐいすかぐら)

【別名】ウグイスノキ/ゴリョウゲ/グミ 

【学名】Lonicera gracilipes

    var. glabra

【英名】Uguisukagura tree

       (species of honeysuckle)

【成長】早い

【移植】実生か挿し木によるのが一般的

【高さ】1m~3m

【用途】花木/公園/盆栽

【値段】1000円~

 

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