イモセ/いもせ/妹背(桜)

Imose(Japanese cherry tree)

妹背,桜,いもせ,さくら
紙で作った花のように花弁が幾重にも連なる
イモセザクラ,特徴,いもせざくら
冬芽の様子
イモセ桜,いもせ
花の形状は個体差が大きく、安定しない
妹背,桜
雌しべは2本あるものも
イモセ,いもせ
花の中央に、小さなが花が咲く「段咲き」も多い
妹背桜,がく
萼の様子
イモセザクラ,妹背桜
花と葉が一緒に展開するため、全体的にはこんな感じになる
妹背桜,特徴
蕾と新葉の様子
イモセというサクラの特徴
若葉の様子
平野妹背,珍しい桜,新しい桜
成葉の様子
いもせ,桜
葉の裏面の様子
黄葉,こうよう
紅葉期の様子
いもせざくら,紅葉
さほど綺麗にはならず、散るのも早い
imose,cherry tree
樹皮の様子

【イモセとは】

オオシマザクラ系統に属するサトザクラの代表的な品種。花によっては雌しべが2本あり、果実も2個できることから、仲睦まじい男女を意味する古語の「妹背」を冠して命名された。

 

・京都府北区にある平野神社をルーツとするが、現在では他の地域にも広まっている。京都では他に地主神社など、サクラの名所である大阪の造幣局、東京の新宿御苑や上野公園等にも見られる。 

 

・開花は4月中旬から下旬で、ソメイヨシノが散って1週間ほど経ったころにあたる。蕾は濃いピンク色で花は紫を帯びたピンク色。花弁は20~50枚で外側の花弁は萼のようになっている。

 

・花は直径5センチほどの大輪だが、よく観察すると個体差が大きく、八重に咲くもの、花の中に花が咲く「段咲き」や「菊なり」になるものがあり、これによって珍桜とされる。

 

・開花とほぼ同時に茶色帯びた葉が展開する。葉は枝から互い違いに生じ、条件が良ければ秋に紅葉する。

 

【イモセの育て方のポイント】

・花を楽しむには日向に植える必要があるが、乾燥には弱い。特に夏の強い西日は苦手とする。

 

・最大樹高は10mほどだが、いわゆる徒長枝や、からみ枝が多く、樹形はまとまりにくい。剪定には弱く、下手に剪定すると樹勢が衰え、花数が減る。内部の枯れこんだ枝を切除する程度にとどめたい。

 

・他のサクラ類同様、日照と風通しの悪い場所では病害虫の被害に遭いやすい。病害虫は見つけ次第、枝葉ごと除去する。

イモセ(ザクラ)の基本データ

 

【分類】バラ科 サクラ属

    落葉広葉 高木

【漢字】妹背(いもせ)

【別名】妹背桜/平野妹背

【学名】Cerasus serrulata ‘Imose’

【英名】Imose(Japanese cherry tree)

【成長】早い

【移植】難しい

【高さ】3m~10m

【用途】公園/花木

【値段】3、000円~

 

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