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タカノツメ/たかのつめ/鷹の爪

Takanotsume tree

たかのつめ,鷹の爪,樹木,特徴
唐辛子とは関係がない
タカのツメ,たかのつめ,庭木,冬芽
この冬芽が名前の由来
タカノツメ,木
春になると、鷹の爪から葉が生じる
つぼみ,ツボミ
新葉と蕾の様子
タカノツメの木,花,たかのつめ
雌花の様子 雌雄異株で雄木には雄花、雌木には雌花が咲く
たかのつめ,葉っぱ
葉は三枚一組で、コシアブラに似る
たかのつめの木,葉柄,タカノツメ
裏面の様子
たかのつめ,樹木
ふだんはあまり目立たないが・・・
takanotsume happa
秋になると、そこかしこで目に入り・・・
takanotume ki
紅葉期の山では名脇役を務める
鷹の爪という木
樹高は最大で15mほどに
タカノツメ,樹木
材は、焼き芋みたいに柔らかい
山の木,イモノキ,たかのつめ
タカノツメの種子

【タカノツメとは】

・北海道の北部及び沖縄を除いた日本全国に見られるウコギ科タカノツメ属の落葉高木。冬芽がタカ(鳥)の爪を連想させるとして名付けられた。イタリア料理などでお馴染みの赤唐辛子も同じ由来と思われるが、両者に関連はない。

 

・葉は長さ5~15センチほどのものが、3枚一組になるのが基本。ただし、環境や個体によっては1枚だけのもの、2枚一組のものが混じる。若菜は香りが強く、コシアブラと同じように山菜として食用になる。冬芽は長さ5~10ミリほどで先端が尖る。

 

・花期は初夏(5~6月)で、雄の株には雄花が、雌の株には雌花がそれぞれ傘状に集まって咲く。小さな黄緑色であまり目立たないが、花には4枚の花弁がある。雌花の後にできる果実は直径8ミリほどで水分を含み、黄葉の頃(9~10月)になると黒紫色に熟す。

 

・葉や黄葉の様子はコシアブラにやや似るが、黄色が濃い上、表面に光沢があってより美しい。ただし、イチョウのようにまっ黄色にはならない。、

 

・材は白くて柔らかいため野菜のイモに例えられ、イモノキという別名がある。加工しやすいため下駄、経木、マッチ棒や箸などに使われる。なお、イモノキあるいはイモギという別名の由来には、この木の開花に合わせてサトイモを定植したという説もある。

 

【タカノツメの育て方のポイント】

・日当たりがよく、肥沃な土地を好む。植え付けの際は腐葉土やたい肥を十分にすき込むのが良い。

 

・成長は早いが、剪定は可能。ただし剪定すると樹形が乱れやすい。

 

【タカノツメに似ている木】

コシアブラ

タラノキ

タカノツメの基本データ

 

【分類】ウコギ科/タカノツメ属

    落葉広葉/小高木~高木

【漢字】鷹の爪(たかのつめ)

【別名】イモノキ/イモギ

【学名】Gamblea innovans

【英名】Takanotsume tree

【成長】早い

【移植】普通

【高さ】5m~15m 

【用途】公園/山菜

【値段】2000円~

 

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