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センボンヤリ/せんぼんやり/千本槍

Leibnitz daisy

せんぼんやり,植物
センボンヤリの花(秋)
せんぼんやり,野草
葉の様子(春)
せんぼんやり,種子
これが花(秋)
Leibnitz daisy
花茎が多数生じるため「千本槍」
茶色いポンポンができる草
秋の葉は春よりも大きく、別な植物のように見える
タンポポみたいな草
葉は秋に黄変する
せんぼんやり
初冬の様子

【センボンヤリとは】

・北海道~沖縄に分布するキク科の多年草。山野の林縁や日当たりのよい草地のみならず公園の木陰などにも見られ、秋に咲く特徴的な花茎の様子を、千本の槍に見立ててセンボンヤリと名付けられた。日本以外では中国やロシアに自生するが、学名にはドイツの哲学者ライプニッツの名がある。

 

・センボンヤリの開花は春(4~6月)と秋(9~11月)だが、両者の色形は全く異なる。春に咲く花はキク科の花らしく中心に黄色い管状の花が、その周囲に白い舌状花が並び、裏側は紫がかった褐色を帯びる。春の花は一見するとタンポポのように見えることから、別名をムラサキタンポポという。

 

・名前の由来となっている秋の花は、耳かきの梵天(白いポンポン)のような形状で淡い褐色の冠毛がある。これは花が開かずに実ができる閉鎖花と呼ばれるもので、外見に大きな変化がないまま花茎をグングン伸ばし、花から実へと変わる。

 

・千本槍というのは、花茎が天を突くように多数伸びることによるもので、冠毛の量に着目したものではない。春の花茎は10センチほどだが、秋のそれは30センチにもなる。

 

・葉は長さ5~15センチ、幅1~4センチで春の葉は小さく、夏の葉は大きい。葉は長楕円形で縁は羽根状に浅く裂け、裏面は白い長毛が目立つ。葉は株元から出る根生葉のみで、地下にある短い根茎から生じる。

 

【センボンヤリに似た植物】

カシワバハグマ

センボンヤリの基本データ

 

【分 類】キク科/センボンヤリ属

     多年草

【漢 字】千本槍(せんぼんやり)

【別 名】ムラサキタンポポ

【学 名】Leibnitzia anandria 

【英 名】leibnitz daisy

【開花期】4~6月/9~11月

【花の色】白~淡い紅紫

【草 丈】~60cm

 

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