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メドハギ/めどはぎ/目処萩

Chinese bush clover

蓍萩,めどくさ
メドハギは日本の在来種で、茎葉を茶や染料に使う
めどはぎ,葉っぱ
新芽の様子
メドギ,メドクサ,植物
葉は3枚の小葉からなり
メドハギ,茶
茎から規則的かつ密に生じるのが特徴
Chinese bush clover
雑草が生い茂る道端にも見られる
めどはぎ,花
花弁の長さは7ミリほどでとても小さい
開花時期,medohagi
開花期はユキヤナギのよう
目処萩,枝葉
茎は硬く、「木」のようだが「草」の仲間
めどはぎ,植物
草丈は最大1mほどに
めどはぎ,植物
秋の様子
目処萩の実,種子
開裂した果実の様子

【メドハギとは】

・北海道から沖縄まで日本全国に分布するマメ科ハギ属の多年草。日当たりのよい草地や川の土手、道端などで普通に見られるが、葉や茎を古くは染料として、近年では健康茶に使うことで知られる。

 

・日本の在来種だが、中国、インド、オーストラリアなどにも分布し、漢名を鉄掃箒という。日本での漢字表記は「目処萩」「蓍萩」で、別名はメドギ、メドクサなど。

 

・メドハギという名は、小さな葉の様子が針の頭にある穴(メド)に、花がハギに似るためとする説と、茎を束ねたものを占いの棒「メドギ」に使い、それが転訛してメドハギになったという説がある。

 

・花には有弁花と閉鎖花の二通りがあり、7~9月に咲く有弁花には旗弁と呼ばれるクリーム色の花弁があり、紅紫色の斑紋が入る。閉鎖花は長さ3ミリほどの円形で、いずれも葉の脇に数輪ずつ咲く。果実は長さ3ミリほどの楕円形で、種子が一粒ずつ入る。

 

・葉はクサビ形をした小葉が3枚ずつ寄り添うように生じる。小葉は長さ7~25ミリ、幅2~4ミリほどで先端は丸く、裏面には細毛が密生。キタキチョウ(蝶)の幼虫はこれを食草とする。

 

・染料に使うのは8~10月に採取した茎葉で、鉄媒染で海松茶色、石灰媒染で黄樺色になる。

 

・茎は株元から多数生じて直立あるいは斜上し、枝別れが多い。メドハギの茎葉で作ったメドハギ茶やメドハギ酒は癖がなく飲みすい上、強壮や血糖値を下げる効能があるとして販売されている。

 

【メドハギの品種】

・ハイメドハギ

 本種よりも太い茎が地を這うように伸びる品種。花の紫色が濃い。

 

・カラメドハギ

 東アジアに広く分布する品種で、メドハギよりも閉鎖花の萼が大きく、その裂片に脈が3本ある。

メドハギの基本データ

 

【分 類】マメ科/ハギ属

     多年草

【漢 字】目処萩(めどはぎ)

【別 名】メドギ/メドクサ

【学 名】Lespedeza cuneata

【英 名】Chinese bush clover

【開花期】~9月

【花の色】白と紅紫

【草 丈】~100cm

 

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