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アサザ/あさざ/浅沙・荇

Fringed water-lily

あさざ,水草
花言葉は「信頼」「しとやかな」
荇,水草
展開する前の葉の様子
アサザの葉
葉は丸く、基部には裂け目が入る
植物図鑑
裏面の様子
アサザ,花の画像
葉の脇から伸びた柄に咲き、花弁(花冠)は五つに裂ける
Fringed water-lily
開花は朝で、昼過ぎから萎み始める
荇
萼の様子

【アサザとは】

・本州~九州に自生するミツガシワ科アサザ属の多年草。いわゆる水草の一種であり、水面に葉を浮かべ、水中の泥に根茎を伸ばして育つ性質を持つ。日本の在来種だが個体数が激減しており、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されている。

 

・名前の由来には諸説あるが、水深の浅い池や湖沼に咲くことから「浅く咲く」、あるいは朝に開花する「朝咲き」が転訛し、アサザと呼ばれるようになったという説が知られる。

 

・いわゆる「一日花」であり、晴れた日の午前中に開き、昼頃には萎んでしまうが、開花期間は5~9月と長く、群生地では次々に開花していく。花は直径3~4センチほど。花冠(花弁)は非常に質が薄くて縁がフリル状になり、その繊細な様子が好まれる。

 

・雌雄異株で、花の後には虫のような種子ができるが、同じ遺伝子を持った株が多く、結実は稀。かつて霞ヶ浦(西浦)に見られたアサザ群落はシベの長さが異なる二種の遺伝系統を持つことで知られ、保護活動が盛んであったが、2018年に絶滅が宣言された。

 

・葉は直径10センチほどの円形あるいは卵形で、基部に切れ込みがあり、茎から互い違いに生じる。表面は濃緑色で光沢があり、縁は波打って細かなギザギザがあり、裏面はやや紫がかった褐色になる。

 

・アサザの別名はハナジュンサイで、開ききる前の若葉は特有の苦みがあるものの食用となり、茹でて水にさらしたものを御浸し、和え物、油炒めにして食べることができる。

 

【アサザの開花時期】

・5~9月

 

【花の色】

・黄色

 

【草丈】

・─(水深による)

 

【アサザに似た草花】

ガガブタ

 アサザと同じような場所に見られる浮葉性の多年草。花冠は白色で、縁のフリルはアサザよりも著しい。

 

ヒツジグサ

 日本に自生する唯一のスイレンで、「未の刻」=午後二時に開花することから羊草と名付けられた。葉の形はアサザに似るが花の質感は全く異なる。