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オニドコロ/おにどころ/鬼野老

Oni-dokoro

山芋と鬼どころ
葉はヤマノイモに似て 見分けが難しい
オニドコロ,雌雄
雄花の様子
トコロヅルの花
雌花は垂れ下がる
種子
オニドコロの果実
おにどころ,実
ヤブカラシの花が咲くころの様子
野老葛,画像
時には たわわに
onidokoro
葉は両面とも無毛
onidokoro
裏面の様子

【オニドコロとは】

・北海道から九州までの広い範囲に分布するヤマノイモ科のツル性多年草。明るい土手や野原、雑木林の縁のみならず、藪や民家の生垣にも生じ、他の植物に絡まりながら繁茂する。

 

・ヒゲ根のある曲がった根茎を野老と呼び、には細いヒゲ根のある根茎が走り、を地方によってはトコロヅルあるいは単にトコロあるいはドコロと呼び、長く伸びる地下茎にあやかって長寿を祝福する正月飾りととする風習は、「野老を飾る」という季語になる。民間療法では根茎を鎮痛に用い、生薬名を「山萆薢(さんひかい)」という。揚子江以南の中国にも分布し、

 

・葉は長さ5~12センチ、幅5~10センチほどのハート形あるいは三角に近いハート形で質は薄く、長い柄、無毛 ヤマノイモに似て見分けづらいが、葉の幅がより広く、オニドコロの葉は蔓から互い違いに生じ、対になって生じるヤマノイモとは異なる。

 

・雌雄異株で、夏になると雄株には雄花が、雌株には雌花が咲く。雄花は花軸の先で上向きに咲き、短い柄と6個の雄しべがある。雌花は柄がなく垂れ下がって咲き、花の後には画像のように珍妙な形をした果実が上向きにできる。果実は内部で3室に分かれ、それぞれに2粒の種子が入っている。いずれも直径3ミリほどの淡い黄緑色で目立たない。ヤマノイモやマルバドコロにに見られるようなムカゴはできない。

 

・根は肥大するもののジオスチンという溶血成分を含み、生のまま口にすると少量でも口内に激しい痛みを感じ、誤食すれば嘔吐、下痢、腹痛を 硬くて苦味があり、通常は食用とならないが、若いうちはアク抜きすれば若干の甘味を デンプンを採取することができるため江戸時代には飢饉に栽培を推奨されることもあった。薬用になるの秋に掘り上げた根茎で、煎じたものを飲用すれば腰痛や膝の痛みが緩和するという。

 

【開花時期】

・7~8月

 

【花の色】

・淡い緑色

  

【背丈】

・0~0cm

 

【オニドコロに似ている草花】

・ヤマノイモ

・ウチワドコロ

 北海道から本州中部に分布する品種で、葉が掌状に裂け、短い毛に覆われる(オニドコロは無毛)。