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エノコログサ

Green bristle-grass

イヌコログサ,画像
「いぬころぐさ」や「猫じゃらし」ともいう
いぬころぐさ
葉の様子
イヌコログサ,いぬころぐさ
粟(アワ)の原種であり、日本人の胃袋とは密接な関係がある
えのころぐさ
秋の様子

【エノコログサとは】

・ユーラシア大陸を原産とするイネ科エノコログサ属の一年草。農耕の伝来と共に日本へ渡来したと考えられているが、今日では北海道から九州まで至るころに分布している。路傍や空き地など人の手が入りやすい場所に特に多い。

 

・エノコログサという名前の由来には諸説あるが、7月頃から見られる穂が子犬の尻尾に似ていることによるとする説が根強い。漢字表記は「犬子草」あるいは「狗尾草」。

 

・エノコログサの穂で猫をからかうと、猫が夢中になってじゃれることから、関東近郊ではネコジャラシという。猫に限らず、かつての子供たちにも人気であり、穂を毛虫やヒゲなどに見立てて遊びに使う。最も身近な一年草の一つであり、地方によって様々な呼び名がある。

 

・茎は根元から分岐して細長く伸びるが、節が曲がるとそこから新たに茎を分岐させるという特徴を持つ。葉は茎から互い違いに生じる薄い線状で、長さは2~5センチほどになる。1年草だが毎年同じ場所に生じやすい。

 

・花期は8~11月と長め。茎の先端に咲く花は毛に覆われた緑色の円柱状で、小さなが穂が集合してできている。花穂全体の長さは2~5センチほど。咲き始めは直立するが、やがて垂れ下がる。花にはそれほどの観賞価値はないが、生け花の世界では季節感や田園の風情を演出するために用いることも。

 

【開花季節】

・4~5月

 

【花の色】

・緑色、紫色、黄色(品種による)

 

【背丈】

 

・50~80cm

 

【品種】

・ムラサキエノコロ

 穂の毛が赤紫色になるもの。

・キンエノコログサ

 エノコログサと同じような場所に見られる仲間で、穂の剛毛が黄金色あるいは褐色になることにちなんで名付けられた。茎の分岐がより少なく、背丈はより高くなる。

・ハマエノコログサ

 海岸沿いに見られる仲間で、背丈が小さいこと、花穂の先端が垂れ下がらないことが特徴。

・アキノエノコロ

 大型の品種で、穂の出る時期が遅い。都会ではエノコログサよりも個体数が多いとされる。

・オオエノコロ

 アワとエノコログサの雑種で、穂の先端が細くなること、枝の分岐や花穂が多いことなどを特徴とする。