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イガアザミ/いがあざみ/毬薊

Iga-azami

毬薊,植物
イガアザミの花
いがあざみ,葉
葉の表面は鈍く光る
葉っぱ
裏面は白っぽく、葉脈が目立つ
くき,クキ
イガアザミの茎
海辺のアザミ
潮風に対応するため、草丈は原種よりも低い
トゲがある花
蕾は未熟なクリの実のよう
花が咲く時期
開花は夏の終わりから秋
igaazami
花の基部にある「総苞片」が反り返る
はなことば
花言葉は「厳格」など
たね,タネ
花の後には綿毛のある種子ができる
アザミの種類
晩秋以降はこんな感じになって一旦、消え去る

【イガアザミとは】

・キク科アザミ属の多年草で、ナンブアザミの変種かつタイアザミの海岸型(あるいは同一種)とされる。三浦半島など関東地方の沿海部や海沿いの山地を中心に分布する。

 

・花の基部にあって花を守る役割を持つ「苞葉」という部分や、葉の様子がクリのイガのように見えるため、イガアザミと名付けられた。別名はハコネアザミ、タイアザミなど。

 

・アザミとしては大型で茎も太いが草丈は最大1m程度であり、2m近くになるナンブアザミよりは低い。葉は長さ5~25センチ、幅3~15センチで茎から互い違いに生じる。両面とも無毛で質が厚く、表面には光沢がある。

 

・葉は羽根状に深く裂け、縁には5~10ミリのトゲがある。ナンブアザミにも同様のトゲがあるが、イガアザミの方が明らかに太くて長い。手で触れるとかなり痛く、イガアザミの株間を通り抜ける気にはなれない。

 

・蕾もクリのイガ状で、8~10月の開花期になると中心部から紅紫の花が顔を出す。花は「筒状花」と呼ばれるタイプの小さな花が多数集まって半球状になる。

 

【イガアザミに似ている植物】

・トゲアザミ

 イガアザミよりも草丈が小さく、花の基部にある「総苞片」が反り返らない。開花時期は春から初夏であり、イガアザミよりも早い。

 

・ナンブアザミ

 南部地方(奥州)のアザミであり、東北地方に多数分布する。花の柄が長く、枝分かれが多い。 

南部アザミ
ナンブアザミ

イガアザミの基本データ

 

【分 類】キク科/アザミ属

     多年草

【漢 字】毬薊(いがあざみ)

【別 名】ハコネアザミ/タイアザミ

【学 名】Cirsium nipponicum

     var. comosum. 

【英 名】

【開花期】8~10月

【花の色】紅紫

【草 丈】~120cm

 

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