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クララ(眩草)

Sophora Root

眩草,苦参
外来種のような名前だが、根を食べるとクラクラするのが語源
クララ,蛆殺し
新葉の様子
クララ,草
草丈は1mを超える
蛆殺し,葉っぱ
茎は木質化する
クララの実
熟した果実の様子
ウジコロシの草
種子が落ちても長い間、茎に残る

【クララとは】

・本州、四国及び九州に分布するマメ科クララ属の多年草。漢方で「苦参(くしん)」として使われる本種の根には強烈な苦みがあり、これを食すと目が眩む「眩草(くららくさ)」であること、または苦みを表す「苦辣(くらら)」にちなんでクララと命名された。日当たりの良い野原や土手に見られ、朝鮮半島や中国、ヒマラヤに近いロシアやインドにも自生する。

 

・薬用となる根は、人参のように肥大し 表面は茶褐色になる。茎は画像のように地際から束になって生じ、若いものは緑色、そして次第に木質化していく。

 

・葉は、長さ2~4センチの小葉が30枚以上集まり、全体として20~25センチほどの羽根状になる。根、茎、葉に毒性があり、誤って食べると痙攣を引き起こすため、扱いには注意を要する。

 

・クララの花期は初夏で、蝶型をしたクリーム色の小花が穂状に密生し、花の後にはササゲのように細長い実ができる。花を包む萼が徳利のようになること、一番上の花弁だけが上へ持ち上がるように見えることが大きな特徴。

 

・花の色はクリーム色が基本だが、薄紅色の模様が入るものもある。絶滅が危惧されるオオルリシジミ(蝶)の幼虫はクララの蕾と花しか食べず、その個体数はクララの植栽面積に依存するため、各地で保護活動が行われている。

 

・クララの毒性はマトリンというアルカロイド物質によるもので、乾燥させた根を煎じたものは、消化不良、下痢、蟯虫の駆除、水虫、いんきん、タムシなどの治療に、乾燥させた葉を細かく刻んだものは、便槽に入れて除虫に使った。

 

・クララの別名には、その効能に由来する「ウジコロシ」「ハエトリグサ」「マトリグサ」などが、また、葉や花が同じマメ科の樹木であるエンジュに似ることによる「クサエンジュ」がある。

 

【開花時期】

・6月~7月

 

【花の色など】

・クリーム色と紅紫色

 

【背丈】

・1~1.5m

 

【似ている草花】

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