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キキョウ/ききょう/桔梗
【キキョウとは】
・日本全土に分布するキキョウ科の多年草。日当たりの良い山野の草地に分布するが、野生のものは減少しており、普段目にするのは栽培種が多い。
・秋の七草(オミナエシ、ススキ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、ハギ)の一つだが、開花するのは夏から初秋であり、本格的な秋が訪れる頃には咲いていない。開花当初は雄しべだけが展開し、これが熟しきった頃になって雌しべが開くという特徴を持つ。
・キキョウの蕾は画像のように折り紙で作った箱のようになる。開花すると直径4~5cmほどになる。
・キキョウの茎を折ると中から白い液が飛び出す。根は太く、クリーム色で、薬用(肺炎、中耳炎、化膿止め)になる。また、春に伸びた太い芽は御飯に混ぜて食べることができる。
・キキョウの語源は漢名の「桔梗(「キチコウ」と発音)で、これが転訛してキキョウと呼ばれるようになった。万葉集においてはアサガオの名で詠まれている。
【開花時期】
・6月~9月
【キキョウの品種】
・青紫色が基本だが園芸品種には白花や八重咲きもある。
・葉がシワシワになる「渦桔梗」という品種もある。
【背丈】
・40~100cm