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クサフジ/くさふじ/草藤

Tufted vetch

草藤
花と葉の様子

【クサフジとは】

・日本全国の山野に分布するマメ科ソラマメ属のツル性多年草。明るい場所を好み、日当たりがよく、やや湿った道端や草原にも群生する。成長が早く次々と新芽が出るため、緑肥(田畑の肥料)や牧草として利用されることもある。

 

・葉と花の様子がフジに似るためクサフジと名付けられた。別名はウマノアズキ、ウマゴヤシ、ムラサキレンゲで、家畜の飼料となることや花の様子に由来する。北半球の温帯に広く見られ、中国ではハチミツを作る大切な蜜源植物の一つとなっている。漢名は「苕子(ショウシ)」。

 

・開花は4~9月で、葉柄の付け根から伸びた花茎に、青紫色をした蝶型の花をぶら下げる。花は長さ10~12ミリで、筒状の萼は五つに裂け、先端は尖る。同属のカラスノエンドウやスズメノエンドウに比べると色合いがより美しいが、天婦羅にして食べることもできる。

 

・花の後にできる果実はサヤエンドウを小さくしたような長さ2~3センチの長楕円形。表面に毛はなく、中に5~6粒の種子を含む。

 

・葉は8~13対の小葉が互い違いに集まって羽根状になる。小葉は長さ1.5~3ミリ、幅2~6ミリほどの広い線形で、葉の柄はほとんどなく、先端は尖る。新芽や葉はアクがなく、天婦羅、お浸し、油炒めなどにして食用されるが、生で食べることもできる。

 

【開花時期】

・4~9月

 

【花の色】

 ─

 

【背丈】

・100~150cm

 

【クサフジの品種及び似ている草花】

・オオバクサフジ

 より大きな2~5対の葉を持つ。

 

・ツルフジバカマ

 クサフジと同じような場所に生えるが、葉は5~7対で小葉の先端が円いこと、花はクサフジよりも大きく、花期の遅いことで見分けられる。また、ツルフジバカマの蔓は乾燥すると茶色くなるが、クサフジは緑色を維持する点も異なる。