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ススキ/すすき/芒

Japanese pampas grass

ススキの穂,画像
秋風にたなびくススキの様子は多くの歌や絵画の題材にされる
雑草,薄木
下手に触れると指を切るため「手切草」ともいう
すすき,葉
葉の裏面の様子
susuki
茎は屋根材や葦簀などに使われる
ススキの画像
丈夫な性質を持ち、道端にも見られる
芒,草
花の時季の様子
開花時期
ススキの花の様子
すすき,草
花が終わると果穂となり・・・ 
薄木,すすき
寂しい野山で存在感を示す
Japanese pampas grass
晩秋の様子
Japanese pampas grass
冬になると地上部は消え去る

【ススキとは】

・日本各地の草原や丘陵に群生するイネ科の多年草。風にたなびく黄金の穂は万葉の時代から数多くの詩歌に詠われてきた。秋の七草の一つだが雑草としてセイタカアワダチソウなどと共に駆除の対象にされることもある。

 

・日当たりが良ければ乾いた場所でも育ち、住宅地やアスファルトの隙間にも見られる。その丈夫さから「スクスク立つ木」が語源となったとする説もあるほど。基本的には火山灰質の土壌を好み、火山灰に由来する土を意味する「黒ボク」という別名がある。

 

・ススキの根茎は太くて短いものの分岐が多く、早春にたくさんの茎葉を生じながら増殖していく。民間療法では乾燥させた根茎を煎じたものは、利尿に効果があるとされた。

 

・茎は緑色の円柱状で節がある。硬くて丈夫なことから屋根、炭を入れる俵、ホウキ、すのこ、冬季の家畜の飼料に用いた。茅吹屋根の「茅(萱)」とは、ススキ、アシ、チガヤなど、屋根を葺くのに使われるイネ科の草の総称であり、種子を食用するカヤノキ(榧)とは全く関係がない。

 

・茅吹屋根は一世代(30年)ほどの耐久性があるものの、一度に大量のススキを必要とするため、かつてはススキの群生地を茅場(萱場、カヤ山あるいはカヤ刈り山とも)として管理していた。茅吹屋根は断熱効果が高く、夏は涼しくて冬は暖かいという長所を持つが、火災に弱く、瓦屋根に取って代わられた。

 

・葉は幅1~2センチで先端が尖り、裏面は淡い緑色。付け根付近はサヤ状で茎を抱いている。縁には細かなギザギザがあり、うっかり手で触れると傷を負う。このためススキには「テキリグサ(手切草)」との別名がある。

 

・ススキの開花は7~9月。茎の頂部から黄色または紫色を帯びた褐色の花穂を出し、多数の小花を咲かせる。花穂の様子を動物のシッポに見立て「尾花(オバナ)」と呼ぶことも。

 

・漢字表記には「芒」を用いることが多いが、「薄」、「萱(カヤ)」もある。また、上記以外にも別名があり、シキナミグサ(敷浪草)、ソデフリグサ(袖振草)、ミダレグサ(乱草)、ツユグサ(露草)、ミグサ(美草)、サミダレグサ(五月雨草)など風情のあるものが多い。

 

・一般に秋の七草といわれるものは本種以外に、オミナエシキキョウナデシコフジバカマクズハギである。

 

【開花時期】

・7月~9月

 

【花の色など】

・くすんだ白

 

【背丈】

・1~1.5m

 

【ススキの変種】

・葉に白やクリーム色の縦縞模様が入るシマススキ、鷹の羽のような模様が入るタカノハススキ、葉の幅が特に狭いイトススキ、花穂が紫色になるムラサキススキなどの変種があり、生け花などに使われる。

 

【ススキに似ている植物】

・水辺に多いオギ、関東以西の暖地に見られる常緑性のトキワススキ、海岸沿いに多いハチジョウススキなどがススキに似る。また、南アメリカを原産とするパンパスグラスは日本の気候にも適しており、明治期以降から公園や庭園に観賞用として植栽され、現在では一般家庭においても植栽される例がある。

パンパースグラス
大きなススキとして話題になりやすいパンパスグラス(雄株)