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ジュズダマ/じゅずだま/数珠玉
Gromwell reed/Job's Tears
【ジュズダマとは】
・東南アジアを原産とするイネ科の多年草。古い時代に渡来したものが野生化し、日本全国に分布している。
・基本的には日当たりの良い湿地を好む。荒れ地に真っ先に生じる草本の一つであり繁殖力は高く、道路沿いや川原の土手に普通に見られる。
・秋にできる堅い果実が特徴的であり、これを数珠に見立ててジュズダマと名付けられた。地方によってはトウムギ(唐麦)、ツシダマ、ズズコ(数珠子)、スズダマ、ズズダマ、カワジュズ、ハチコクと呼ぶ。
・雌雄同株で、初秋には葉の脇から画像のような花を咲かせる。大雑把にいうと黄色いのが雄花(の葯)で、白い糸状のものが雌花(の花柱)。構造が複雑過ぎて、見る者は呆気にとられる。
・果実は灰色で直径9ミリほどで、先端が少し窪む。かつてはこれを用いて作った籠や手提げを「数珠子細工」と呼んだ。
・草丈は1mほどに、葉の長さは50㎝ほどになる。見た目はハト麦に似るが、ハト麦は一年草であることや実が柔らかい点で異なる。
・掘り出した根を乾燥させて煎じたものは神経痛やリューマチに効果があるとされ、民間療法で使われる。生薬名は「センコク(川穀)」あるいはセンコクコン(川穀根)」
ジュズダマの基本データ
【分 類】イネ科/ジュズダマ属
多年草
【漢 字】数珠玉
【別 名】トウムギ(唐麦)/ツシダマ
ズズコ(数珠子)/スズダマ
ズズダマ/カワジュズ/ハチコク
【学 名】Coix lacryma-jobi
【英 名】Gromwell reed/Job's Tears
【開花期】9~10月
【花の色】橙
【草 丈】~100cm
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