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Saihai-rann

【サイハイランとは】

・沖縄を除く日本各地に分布するラン科の多年草。初夏に咲く花の様子を、采配（武将が指揮に用いる道具）になぞらえてサイハイランと名付けられた。

・サイハイランの開花は５～６月で、葉の脇から直立する長さ３０～４０センチの花茎に、淡い紫褐色～紅紫色を帯びた花が１０～２０輪ずつ房状に咲く。

・花弁や萼片は大きく開かず、力なく垂れさがるように見えるが、近付いて観察すると肥大した唇弁にはピンクの斑模様があって美しい。花は一方向に偏り、下から順に咲く。

・葉は長さ１５～３５センチ、幅３～５センチの長楕円形。縁にギザギザはなく両端が尖り、縦に走る３本の太い葉脈が目立つ。葉数は少なく、通常１～２枚が地下にあるラッキョウ型の根茎（偽球茎）から伸び、自ら光合成して育つが、発芽時には地中の菌類から栄養を得る性質を持つため、菌類の繁殖しやすい湿気のある落葉樹林内に自生する。 

・根茎に含まれる汁液には粘着性があり、乾燥させたものを粉にして塗り薬などにしたが、天然の個体数は減っており繁殖も容易ではないため、実用すべきではない。

【サイハイランに似た草花】

・トケンラン

サイハイランの基本データ

【分　類】ラン科／サイハイラン属

　　　　　多年草

【漢　字】采配蘭（さいはいらん）

【別　名】─

【学　名】Cremastra appendiculata

　　　　　var. variabilis

【英　名】─

【開花期】５～６月

【花の色】紫褐色～紅紫色

【草　丈】～５０ｃｍ

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