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オンツツジ/おんつつじ/雄躑躅

On-tsutsuji

ミツバツツジ,おんつつじ
オンツツジの花言葉は「恋の喜び」など
おんつつじ,ふゆめ
冬芽の様子
特徴
冬芽が大きいため芽出しは目立つ
特徴,違い
メンツツジ(雌躑躅)とは雄しべの数が異なる
雄躑躅,植物
花はヤマツツジに似るが、葉の様子は違う
onntutuji
裏面の様子
ミツバツツジの紅葉
紅葉期の様子
おんつつじ,こうよう
環境によって紅葉あるいは黄葉する
幹
樹皮の様子

【オンツツジとは】

・近畿地方南部、四国及び九州に分布する落葉性のツツジ。日当たりのよい低山の岩場や海辺の林縁に自生し、春から初夏にかけてヤマツツジに似た紅色の花を咲かせる。日本以外でも韓国の済州島に分布。

 

・漢字表記は「温躑躅」ではなく「雄躑躅」。近縁のメンツツジ(雌躑躅=フジツツジ)に比べて花や葉が大きいため、大きさや力強さを強調する「雄(オン)」を冠してオンツツジと名付けられた。

 

・開花は4~6月で、葉が展開する直前あるいは葉と同時に、画像のような花が2~3輪ずつ生じる。直径5センチほどの漏斗型で、花冠は五つに裂け、上方の裂片内側には深紅の斑点模様が入る。花色は環境や個体によって微妙に異なり、ピンクに近いもの、紫を帯びたものなどがある。

 

・花の中央には雌しべと10本の雄しべがあり、子房(雌しべの根元)には長い毛が生える。花が終わると子房は円柱形の乾いた果実になり、熟すと自然に裂けて種子を拡散する。果実の直径は1~1.5センチほど。

 

・葉は直径5~8センチで横幅が広く、菱形に近い。ミツバツツジと呼ばれるグループの一種であり、葉は枝先に3枚ずつ生じる。冬芽は大きめで存在感があり、手で触れるとネバネバする。若い枝や花柄、若葉の両面には褐色の毛が多い。

 

【オンツツジの育て方のポイント】

・有機質に富む肥沃な土を好むが、適応力があり、あまり土質を選ばずに育つ。

 

・日向を好むが日陰でも育つ。ただし、日陰の場合は花数が少なくなる。また、紅葉を楽しむためには日向に植える必要がある。

 

自然樹形を観賞する木であり、剪定によって形を作るのは向かない。剪定の適期は花後で、不要な枝を株元で切除すると美観を損ねない。

 

【オンツツジに似た花木】

ヤマツツジ

 似たような花を咲かせるが常緑性。葉は5枚単位で輪生し、葉の幅はオンツツジよりも狭い。

 

・フジツツジ 

 花は直径3センチ前後で、雄しべが5本しかない。花や葉の大きいオンツツジに対してメンツツジ(雌躑躅)と呼ばれる。

 

アマギツツジ

 これもオンツツジに似た花を咲かせるが、開花は7月と遅い。葉の裏面にある葉脈の基部から葉柄にかけて褐色の軟毛が目立つのも両者の違い。

 

ジングウツツジ

オンツツジの基本データ

 

【分類】ツツジ科 ツツジ属

    落葉広葉 中~低木

【学名】Rhododendron weyrichii

【別名】ツクシアカツツジ

【成長】やや遅い

【移植】簡単

【高さ】2m~8m

【用途】公園/花木

【値段】1000円程度