庭木図鑑 植木ペディア > オウバイ
オウバイ/おうばい/黄梅
Winter jasmine
【オウバイとは】
・中国を原産地とするモクセイ科の落葉低木。中国名を「迎春花」といい、その名のとおり、早春にウメに似た形の黄色い花を咲かせる。花の大きさは直径2センチ程度。
・日本へ渡来したのは元禄時代頃と考えられ、「花壇地錦抄」(1695年)には、オウバイの育て方が説いてある。
・ジャスミンの仲間で、英名を「ウインタージャスミン」という。また、キソケイやヒマラヤソケイ、熱帯性のボルネオソケイ、リュウキュウソケイ、タイワンソケイなども同じ仲間である。
・枝は箒状に垂れ下がる「半つる性」で、ウメとはまったく異なる。地面についた枝からは根が発生し、新たな株ができる。こうした性質のためオウバイは挿し木で簡単に増やすことができる。
・葉は対生で3つの小葉を持つのが特徴。
【育て方のポイント】
・日向を好み、日陰では生育、花つきが悪い。
・比較的土質を選ばず、どこでも育てやすい。
・寒さに強いが、地植えする場合、植栽の適地は東北地方南部が北限となる。
・刈り込みに強いが、枝や花が下垂する姿を観賞するのが自然であり、植栽には相応のスペースが必要。
【品種】
・雲南オウバイ~同じく中国原産で似たような樹形だが、冬期も葉を落とさない常緑性であり容易に見分けられる。オウバイモドキともいう。
オウバイの基本データ
【分類】モクセイ科 ソケイ属
落葉広葉 低木
【学名】Jasminum nudiflorum
【別名】オウシクバイ/迎春花
小黄花
【成長】早い
【移植】簡単
【高さ】1m~2m
【用途】花木/盆栽/切花
【値段】500円~