ウメ/うめ/梅

Japanese apricot

サクラは木全体を、ウメは一輪一輪を鑑賞するという
サクラは木全体を、ウメは一輪一輪を鑑賞するという
うめのつぼみ
蕾の様子
flowers of Japanese apricot
花の色合いは白、紅を基調にさまざま。品種は数百にのぼる
梅の花,ピンク
梅が咲くころはまだ寒いが、春が近づいていることを告げる
梅の木,手入れ,うめ
梅の木は丸く手入れされることが多い
枝垂れ梅,シダレ,画像
枝垂れ梅
葉っぱ,うめ
新葉の様子
紅梅の新葉は赤くなる
紅梅の新葉は赤くなる
leaves of Japanese apricot
成葉の様子
梅の葉
裏面の様子
fruits of Japanese apricot
梅干しでお馴染みの実の様子
梅,実,うめ
実が熟する頃に降る雨を「梅雨」という
fruits of Japanese apricot
実の表面はビロード状の毛に覆われる
梅の木,幹,うめ
本来は 曲がりくねった幹が見える位に枝を透かすのが良しとされる
紅葉,うめ
秋には赤や黄色に紅葉するが、さほど美しくはない
梅の古木,画像
古木の「枯れた佇まい」が日本人に愛される所以にもなっている
ウメの材木
大きな板はとりにくいが光沢が美しく、高級器具材に使われる

【ウメとは】

・中国の江南地方を原産とするバラ科の落葉小高木。九州に自生があったとする説もあるが、奈良時代以前に薬用として中国から渡来したものが野生化したとする説が一般的。

 

・早春に咲く花は、お花見の対象としてサクラより長い歴史を持ち、奈良時代以前に「花」といえばウメを意味し、万葉集にはサクラの倍以上の歌が詠まれる。現代の日本でも最も親しまれる果樹の一つでもあり、梅干しや梅酒として広く実用される。

 

・ウメは寿命が長く、古木となっても力強く芽吹くことや、肌寒い早春に開花することなどから慶事の象徴とされ、マツ、タケと共に「歳寒三友」、そして菊、蘭、竹とともに「四君子」と呼ばれる。

 

・ウメという名前の由来には、①「梅」の中国音「メイ」から、②朝鮮名の「マイ」から、③未熟なウメの実を黒焼きにして作る薬「烏梅(ウバイ)」から、とする説がある。また、ウメは学問との関連が深く、「好文木」という別名は、かつて晋(中国)の武帝が学問を怠ると花が枯れたという故事に由来する。

 

・開花は早春の1月下旬~3月で葉の展開に先立つ。江戸時代に数多くの品種が作出され、花弁の色や枚数には様々なバリエーションがあるが、香りの高い白梅に最も高い価値があるとされる。基本種は一重咲きで花弁と萼が5枚ずつあり、1本の雌しべを多数の雄しべが取り囲む。

 

・ウメの実が黄色く熟すのは6月頃で、この時期に降る雨を梅雨という。果実は球形で縦に溝が入り、表面には細かな毛が密生する。現代では食用が中心だが元来は薬用で、未熟なウメの実から作った烏梅(ウバイ)は咳止め、止血、整腸など万病を鎮める妙薬とされた。

 

シソの葉で漬けた梅干しや梅酒、梅ジュースを目的とした「実ウメ」の産地は、和歌山、群馬、徳島が知られる。代表的な品種は「白加賀」と「小梅」。実が黄熟しない青梅(おうめ)も有名。江戸時代には工業用の酸を採取するため、幕府によって植栽が奨励された。

 

・ウメの葉は長さ4~8センチ、幅3~6センチほどで、枝から互い違いに生じる。卵形で葉の先端は細く突き出し、縁には細かなギザギザがある。秋に黄葉するが観賞価値は高くない。

 

・幹の直径は最大で60センチほどになり、樹齢を重ねると樹皮は縦に粗く裂ける。樹皮は暗灰色だが材は暖色系。目が細かくて硬く、狂いが少ないことから稀に木材として流通し、数珠、ソロバン玉、茶道具、根付などの工芸品に使われる。

 

【ウメの育て方のポイント】

・乾燥に強く、基本的には丈夫な性質を持つ。土質もさほど選ばずに育つが、病害虫の被害は多い(ウメケムシ、アブラムシ、カガラムシ、コスカシバ、オビカレハ、黒星病などなど)。予防のため冬期に石灰硫黄合剤を2~3回散布するのが基本。

 

・日向であれば開花するが、花は短い枝に咲くため、枝を切り詰めて短い枝が多く出るようにする。剪定に強く、形を自由に仕立てられるが、棘のように変化した古い小枝があるので留意する必要がある。

 

・「徒長枝」と呼ばれる、長く突き出した枝は花つきが悪く、樹形を乱すため、根元から切り除く。枝を大事にし過ぎて剪定をしないと花や実がならなくなることから、植木職人の間では「サクラ切るバカ、ウメ切らぬバカ」という。ちなみにサクラは樹勢が弱く、剪定されることを好まない。

 

・単一品種では実のなりが悪い。より多く収穫するためには数種類を一緒に植える必要がある。

 

【ウメに似た花木】

アンズ

 ウメによく似た花を咲かせ、素人では見分けにくいが、アンズの葉はウメよりも丸みを帯び、葉の先端はウメほどに尖らない。

 

モモ

 ウメの花には花柄(花の軸)がないが、モモには短い花柄がある。また、ウメの花弁は丸みを帯びるが、モモの花弁は先端が尖る。

 

・サクラ

 花には長い花柄があり、花弁の先端は切れ込みが入る。

 

ロウバイ

 ウメより早い時期に黄色くて香りの高い花を咲かせる。早咲きのウメとは開花時期が重なることや、多くの梅園で一緒に植栽されていることから、黄色い花が咲くウメだと誤解されがちだが、ウメとは関係がない。

 

【ウメの品種】

・ウメの品種は300種類とも500種類ともいわれる。花の観賞を目的とした「花ウメ」と、収穫を目的とした「実ウメ」に大別されるが、花ウメはさらに以下のように分類される。

 

①原種に近い「野梅性」

②小枝と萼が緑色をした「緑萼性(青軸性)」

③古枝の髄まで赤い「紅梅性」

④大輪の花が咲き、秋以降に枝が紫がかる「豊後性」

⑤アンズとの交配によって作られた「アンズ性」

 

⑥枝がしだれる「枝垂れ性」  

 白い花が咲く品種

とうじばい
冬至梅
白梅
甲州野梅 
あおじくとうじ
青軸冬至

梅の木 いろいろな
八重野梅
いろんなうめのはな
白加賀

Variety of ume flower
新冬至
あおじくしだれ
青軸枝垂れ

白梅 品種
旭の海
白い花 品湯
谷の雪

はくばい
春日野
ウメ 種類
思いの儘

しろうめ
梅郷
しろいうめ
緑萼

梅の種類 図鑑
豊後
Japanese apricot flower
白難波

玉牡丹
玉牡丹
月宮殿
月宮殿

甲州最小
甲州最小
扇流し
扇流し

塒出の鷹
塒出の鷹
うめの木
月影

 紅・ピンクの花が咲く品種

あさひぼたん,ウメの品種
旭牡丹
ウメの種類
紅冬至

ピンクの花
藤牡丹
梅の種類
桃園

こうばい
唐梅
Japanese apricot
見驚(けんきょう)

からうめ
八重唐梅
品種
鹿児島紅

ピンク
酔心梅
ぴんく
御所紅

こうばい
緋の司
シダレウメ 種類
呉服枝垂

道知辺
道知辺
未開紅
未開紅

Japanese apricot pink
蓮久(れんきゅう)
くれないちどり
紅千鳥

やえせきもり
八重関守
Japanese apricot
新平家

むさしの
武蔵野
Japanese ume
鴛鴦(えんおう)

寒紅梅
寒紅梅
古郷の錦
古郷の錦

鹿児島紅
鹿児島紅
蘇芳梅
蘇芳梅

ume flowers
八重寒紅
紅梅
紅冬至

べにふで,うめ
紅筆
こくうん,うめ
黒雲

くろだうめ
黒田梅
かすがしぼり
春日絞り

しののめ,うめ
東雲
やえまつしま
八重松島

やえからうめ
八重唐梅 
めおとくれない
夫婦紅

絞りの花
無類絞り 
すずかのせき
鈴鹿の関

ウメの基本データ

 

【分類】バラ科 サクラ属

    落葉広葉 高木

【漢字】梅(うめ)

【別名】ニオイザクラ/好文木

    花の兄/雪中君子/春告草

    花魁/香栄草など多数

【学名】Prunus mume

【英名】Japanese apricot

【成長】遅い 

【移植】簡単

【高さ】3m~10m

【用途】花木/果樹/盆栽/公園/切り花

【値段】800円~