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アワブキ(泡吹)
Awabuki










【アワブキとは】
・本州から九州までの山地や林でもっとも普通に観察される樹木の一つ。稀に庭木として植栽されることもある。
・晩春から初夏にかけて咲く白い花を泡に見立てて「アワブキ」と名付けられたという説と、燃やすと切り口から勢いよく泡が吹き出すために名付けられたという説がある。
・秋には直径5ミリほどの球形の果実ができる。葉が緑色のうちから赤くなるのが特徴的。また、葉が透けて見えるような黄葉も美しい。
・葉は大きめで、長さ20センチほどになる。裏面は毛で覆われ、側脈が隆起している。葉は蝶(アオバセセリ、スミナガシ等)の幼虫が好んで食べることで知られる。
・生垣等に使われるサンゴジュにも「アワブキ」という別名がある。似たような時季にパッと見は似たような花を咲かせるが、両者に直接的な関連はない。
【育て方のポイント】
・丈夫な性質を持ち、環境を選ばない。
・植栽の適地は東北地方南部以西で、日向~半日陰がよい。
・樹形は自然に整いやすく、手間はかからない。ただし、成長が早いため、狭い場所に植えた場合は、定期的な剪定が欠かせない。芽を出す力は強く、剪定にも十分に耐える。
【似ている木】
・トチノキ~まったく関係のない木だが、葉の大きさや紅葉の様子がアワブキに似る。
・ナンテン
背丈は異なるが、同じ時期に似たような花を咲かせる。
・ヌルデ
花の時期や色形はやや異なるが、アワブキと同じように道路沿いの藪で目にする機会が多く、紅葉が目立つ。アワブキとは存在感が似ている。
アワブキの基本データ
【分類】アワブキ科/アワブキ属
落葉広葉/低木
【学名】Meliosma myriantha
【別名】スノキ/アブクタラシ
ツワフキ
【成長】早い
【移植】簡単
【高さ】10m~15m
【用途】雑木
【値段】2000円~