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マタタビ(木天蓼)

silvervine

マタタビの木
猫が大好きなマタタビにはこんな花が咲く
木天蓼 木 猫
マタタビの葉は、葉っぱらしい葉っぱ
 silvervine,leef,cat
葉の裏面は葉脈が目立つ
マタタビの木,ネコ
林の縁などに垂れ下がっている
またたび 草木 特徴
蕾と花の様子
葉が白い 何
花の近くにある葉はハンゲショウのように白くなる
マタタビ 育て方
ツル性であり、棚にして育てるのが普通だが・・・
野生のマタタビ
野生では他の木に絡みつく(杉の木を覆う白いのがマタタビ)
silvervine
新しい蔓は赤紫色だが・・・
silvervine
古くなると木質化する
またたびの果実
未熟な果実(緑)は辛いが、黄褐色に熟すと甘味が出る
Japanese silvervine,fruits
完熟した果実はカキのようにトロッとしている
木天蓼の果実,画像
果実の断面はキウイのよう

【マタタビとは】

・北海道から九州まで、日本全国の山野や谷筋、林の縁に自生するマタタビ科の蔓性灌木。木全体に揮発性のマタタビ酸を含み、発情期の猫の尿に似たこの臭いがネコ科動物の中枢神経を麻痺させ、酩酊状態にさせることで知られる。 

 

・若い蔓は褐色あるいは赤紫色。大変に丈夫であり、筏や吊り橋を作るための縄として使うことができる。葉は画像のような卵形で先端は尖り、縁にはギザギザが、裏面の脈上には毛がある。蔓や葉は噛めば辛みがあるものの、若菜を天婦羅や和え物にして食べる習慣がある。

 

・マタタビの開花時期は6~7月で、画像のような白い五弁花が葉の腋から1~3個垂れ下がって咲く。花の感じがウメに似るとしてナツウメの別名があるものの、ウメというよりはヒメシャラナツロウバイに近い雰囲気を持つ。なお、マタタビには雌雄があり、雌株は両性花を咲かせる。

 

・花には微香があるものの、直径2センチほどと小さいことに加え、常に下向きであるため見付けにくい。しかし、花の近くの葉がハンゲショウのように半分だけ白くなるため、遠くからでもマタタビの木や花を見付けるヒントになる(ちなみに花が終われば葉は元どおりになる。)。

 

・マタタビの果実は長さ2.5~4センチほどのドングリ型で先端が尖る。未熟な果実は噛むと相当に辛いが、画像のように黄褐色になると甘味が出てくる。しかし、生で食べるよりは、乾燥させて擂り潰したり、塩漬けにして食べるのが普通であり、手を加えればマタタビ茶やマタタビ酒も造ることができる。  

 

・果実にはドングリ型とカボチャ型があるが、後者は花の時期にマタタビノアブラムシ(あるいはマタタビミタマバエ)に寄生され、「虫こぶ」となったもの。一般的には前者を食用に、後者を薬用にという使い分けがなされており、いずれも疲労回復に効果があるという。

 

・立秋の頃に、虫こぶができた実を採取し、熱湯で中の虫を殺した後に乾燥させれば「もくてんりょう(木天蓼)」という生薬になり、滋養強壮、鎮痛等に効果があるという。これで作った天蓼酒を飲むと身体が温まり、冷え性、利尿などに効果があるという。

 

・マタタビという名前の由来は、旅人がこの果実を食べると元気になって、また旅に出たくなるためという俗説が有名だが、これには否定的な見解が多く、アイヌ語のマタタンブ(冬に樹にぶら下がっている土産の意味)によるとする説が根強い。 

 

【育て方のポイント】

・猫の大好物であり、庭に植えれば近所のネコが集合して苗木を根こそぎにしてしまうため、住宅地で育てるのは難しい。また、仮に生き残ったとしても、過剰摂取やアレルギーによって猫に健康被害を与えるため、何かとトラブルの種になり得る。人里離れた隠れ家でひっそりと育てたい。

 

・つる性であり、自然環境では他の樹木に絡みついて育つ。人為的に育てる場合はフェンスに這わせたり、棚を作って管理するのが一般的な方法。つるの成長は早く、年間に1m以上伸びる。麻縄やシュロ縄で誘引して、つるが四方に拡散しないようにする。 

マタタビの基本データ

 

【分類】マタタビ科 マタタビ属

    落葉広葉 つる性 

【学名】Actinidia polygama

【別名】ネコナブリ/ワタタビ/マタタブ

    ナツウメ

【成長】かなり早い

【移植】難しい 

【長さ】15m以上 

【用途】猫用 

【値段】