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エビヅル/えびづる/蝦蔓

漢字表記:葡萄蔓/海老蔓/海老葛

別  名:エビカズラ

学  名:Vitis ficifolia

     var. ficifolia 

英  名:Japanese wild grapevine 

日本のブドウ,在来種
エビヅルは野生ブドウの一種
えびづる,植物
巻きヒゲで他の植物に絡みつきながら育つ
エビカズラの花
エビヅルの花
エビヅル,エビカズラ
未熟な果実の様子
海老蔓
若葉の裏面は白く、成葉では黄褐色になる
Japanese wild grapevine
葉の縁には疎らに浅いギザギザがある 
Japanese wild grapevine
よく似たノブドウは葉裏が緑色になる
えびづる,植物
エビヅルの果実と葉の様子
Japanese wild grapevine
放任すれば鬱蒼と生い茂るが落葉性であり、冬季は葉を落とす
エビヅルの蔓
若い蔓は軟毛があって白く見えるが、古くなると木質化する

【エビヅルとは】

・北海道を除く日本各地に分布するブドウ科の落葉つる性植物。ヤマブドウよりも標高の低い、明るい場所を好み、各地の山野、川原、海辺の林縁に見られる。朝鮮半島や中国など東アジアに広く分布し、中国名を桑葉葡萄という。

 

・エビヅルという名は、水生生物の海老と関係なく、ブドウ全般の古名である「エビ」に、蔓を意味するツルを加えたもの。果実から採取される赤紫の色素は「えび色」といい、媒染をしなくても着色がよいため古くから染料として使われる。

 

・開花は6~8月で、葉と対になって伸びた円錐形の花序(花の集り)に咲く小花は淡い黄緑色になる。五つある花弁の基部は離れているが、先端が合着しており、開花と同時に帽子を脱ぐように落下する。

 

・エビヅルは雌雄異株で、雄株に咲く雄花は花粉をつけた雄しべが目立ち、雌株に咲く雌花では、ボーリングのピンのような形をした雌しべの周囲を小さな雄しべが取り囲む。

 

・果実は直径5~6ミリの球形でヤマブドウよりも小さいが、夏~秋に黒く熟せば食用になる。普段、口にするブドウに比べれば酸味と雑味があるが、生食、ジュース、果実酒で楽しむことができる。  

 

・葉は長さ4~8センチでブドウやヤマブドウよりも小さく、蔓から互い違いに生じる。大雑把にいえばハート形で、浅く3~5つに裂けるが、葉の中程まで裂けるものがあるなど、葉の形には変化が大きい。表面には細かな皺があり、裏面は赤褐色の綿毛がある。

 

・エビヅルの新芽や若葉は食用になり、茹でて水にさらし、和え物や御浸しにして食べれば、便秘や解熱に効果があるという。また、エビヅルの根は、イボやホクロ取りに使われた。

 

【エビヅルの育て方のポイント】

・他の蔓性植物と同様に繁茂するため、フェンスや棚などで限定的に管理するのが基本。

 

・土質はあまり選ばないが、水はけと通気の良い砂質壌土を好む。表層が腐植質に富む土地であればより良い。

 

【エビヅルの品種】

・キクバエビヅル

 葉が深く、細かく裂けてキクの葉のようになる品種

 

【エビヅルに似た植物】

 ヤマブドウ サンカクヅル アマヅル

 ノブドウ ブドウ ヤブガラシ

エビヅルの基本データ

【分類】ブドウ科 ブドウ属

    落葉つる性 広葉

【成長】かなり早い

【移植】簡単だが、掘り起こすのが難儀。

【高さ】~5m

【用途】果樹/棚

【値段】1200円~