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コナラ(小楢)
Konara Oak













【コナラとは】
・日本及び朝鮮半島を原産とする落葉樹。クヌギと共に雑木林の主となり、絵に描いたような形のドングリができる。このドングリが里山の生き物の貴重な食糧となるほか、シイタケのホダ木、薪、家具材として人間とも大変に馴染みが深い。
・単に「ナラの木」という場合、本種あるいはミズナラを示すことが多い。本種は、大きな葉を持つミズナラ(大楢)に対してコナラ(小楢)と呼ばれる。なお、ナラは朝鮮語の「Kalak nam」が転化したものとする説などがある。コナラは丘陵地に、ミズナラはより高い山地に見られる。
・若葉は絹毛が密生し、遠目からは銀色に輝く。紅葉は他の樹種に比べると遅く、色合いも渋め。若い木ほど紅葉が美しい。
・かつては減少傾向にあったが、雑木ブームとともにその美しさが見直され、一般家庭でも植えられるようになった。灰褐色の木肌には独特の魅力があり、コナラが一本あるだけでも雑木林の雰囲気を演出できる。
・雌雄同株で4~5月になると雌雄それぞれの花が咲き、秋にはドングリができる。ドングリはアクが強く生食はできないが、アク抜きしたものは食用なる。
【育て方のポイント】
・日当たりを好むが、半日陰程度なら耐えられる。
・乾燥に強い。
・成長が早いため、あえて養分の少ない場所に植えて生育を抑えることがある。
・剪定に強いが、自然樹形を楽しみたい。
・雌雄同株。数年おきに大量のドングリができる。
【コナラとクヌギの違い】
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一才コナラ ポット苗 1本(入荷予定:2016年3月下旬頃) |
「一才コナラ」は、若木のうちからドングリができる |
コナラの基本データ
【分類】ブナ科 コナラ属
落葉広葉樹
【学名】Quercus serrata
【別名】イシナラ/ナラ
ホウソ/ハハソ
【成長】やや早い
【移植】簡単(大木は難しい)
【高さ】10~15m
【用途】公園/雑木の庭
【値段】800円~