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Amur Maple
カラコギカエデ/からこぎかえで
【カラコギカエデとは】
・北海道から九州までの広い範囲に見られる国産のカエデ。地方名を「ヤチイタヤ」といい、低山や丘陵の湿地(=ヤチ)により多く見られる。
・従来は庭木としてはあまり使われていなかったが、紅葉が一際美しいことから、雑木を中心とした庭などに積極的に使われるようになってきた。
・「カラコギ」とは「鹿の子木」が訛った言葉で、月日が経つと樹皮が剥離し、幹の模様が鹿の子供のように見えることから「カラコギカエデ」命名された。
・葉柄や若い枝が赤味を帯びるのが特徴で、特に春先は遠目からも分かるほどる赤味が目立つ。
・他のカエデ類と同様に、黄緑色の花を咲かせ、翼状の種ができる。
・現在は鑑賞用に植えられているが、カラコギカエデは生活の役に立つ「有用樹」であり、材木としてはもちろんのこと、枝葉は染料に、樹皮は製紙用に、葉は茶や目薬に使われた。
【育て方のポイント】
・土を選ばず丈夫に育つ。
・全国に植栽可能だが、中部以北の寒冷地がより良い。
・日向を好むが日陰でも耐える。ただし、紅葉は見苦しくなる。
【品種】
・クワガタカラコギカエデ
朝鮮半島に見られる変種で、葉の形が桑に似る。
【似たような木】
・カゴノキ
姿形はまったく異なるが、カラコギカエデと同じ理由で命名された常緑広葉樹。
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カラコギカエデの基本データ
【分類】ムクロジ科 カエデ属
落葉広葉/小高木
【学名】Acer ginnala
【別名】ヤチイタヤ
【成長】やや早い
【移植】簡単
【高さ】10m~12m
【用途】公園
【値段】1000円~