カシワ/かしわ/柏

Daimyo oak

柏の葉っぱ 画像
柏餅で知られるカシワの葉
柏の木,かしわ,柏餅の木
カシワの冬芽
新芽,かしわの木
春の目覚めは、やや派手め
柏の葉っぱ,新芽
新葉は日々、劇的に変化する
カシワの木の葉
新葉の様子(裏面)
flower of daimyo oak
カシワの雄花
かしわ,葉っぱ
咲き終わった雌花
カシワの木,樹木図鑑
樹高は最大20mほどに
Daimyo oak,flog
大きな葉にはカエルが隠れたり・・・
蝉,脱皮,画像
盛夏には葉の裏側でセミが脱皮する
ドングリの木,種類
秋にできるドングリ(実)は直径2センチ程度で殻斗の先端が反り返る
槲,紅葉
初秋は黄葉し・・・
カシワの紅葉
やがて茶変するが・・・
柏の葉っぱ,冬でも
地面には落ちず、この状態で冬を乗り越える
柏の幹,画像
カシワの樹皮

【カシワとは】

・北海道から九州まで日本各地の山野に自生するブナ科の落葉高木。大きな葉を柏餅に使うことで知られるが、比較的寒冷な土地に多く、かつては北海道の十勝平野に大木が群生していた。アジア大陸東北部、朝鮮半島、南樺太や南千島にも自生する。

 

・カシワは落葉樹だが、新葉が揃うまでは古い葉が枝に残り、絶え間なく「葉(覇)を譲る」ため、家族の繁栄を象徴する木、あるいは「葉守りの神」が宿る縁起の良い木として、端午の節句に使われようになった。ただし、このような性質を持つのはカシワに限らず、アベマキヤマコウバシも同様。また、「葉を譲る木」としてはユズリハも知られる。

 

・旧暦で生活していた頃はカシワの新葉を柏餅に使っていたが、現代では一部地域を除き、前年の初夏に収穫して乾燥保存していた葉、あるいは韓国や中国からの輸入品を柔らかく煮た物を使っている。カシワは東日本に多く、西日本に少ないため地方によっては端午の節句にカシワではなくサルトリイバラの葉を使った「五郎四郎餅」を用いる。

 

・カシワの葉は縁が波状になのが特徴。長さは7~15センチほどの楕円形で、ブナ科の仲間では最大となる。葉の大きさは場所によっていろいろだが、長さ30センチを越すものもある。枝から互い違いに生じるが枝先に集まっては陰を作るため、生き物にとって格好の隠れ家となり、夏にはカエルやセミなどがよく集まる。

 

・幹はコルク質で耐火力があるため、山火事になっても生き残るカシワがある。これもカシワの縁起の良さを語るのに一役買っており、家紋としてカシワを使うケースも多い。樹皮にはタンニンを多量に含み、かつては皮なめしや漁網の染料に使っていた。

 

・カシワの開花は5~6月で、サクラの花が終わったころにクヌギコナラと似た花を咲かせる。雄花の花序(花の集り)は黄緑色をした紐状で、長さは10~15センチ。その年に伸びた枝の下部から垂れ下がる。雌花は新枝の上部にある葉の脇に5~6個咲き、雌花の後にはクヌギに似たドングリができる。

 

・カシワという名前は、①「炊葉(かしきは)」あるいは「食敷葉(かしわ)に由来し、食物を包んだり、食物の下に敷いたことにちなむ、②葉が堅いことから「堅し葉」に由来する、といった説がある。漢字表記は檞あるいは槲が正しく、誤用されがちな柏は本来、全く別物のコノテガシワを表す。

 

【カシワの育て方のポイント】 

・高さ3m程度の電柱状に剪定している家庭が多いが、本来は成長と共に横への広がりも大きくなるため、余裕のあるスペースに植えるのが望ましい。剪定を繰り返すと無骨な樹形となる。

 

・寒さに強く、日本全国に植栽できる。

 

・日当たりが良く、肥沃な土地を好む。

 

・いつまでも落葉しない葉が、美的には美しくないことなど、好みが分かれる木である。 

 

【カシワの品種】

 ハゴロモガシワ、ホウオウガシワ、クジャクガシワなど、葉に独特の色や切れ込みを持つものが知られる。また、ナラとカシワの中間的な性質を持つナラガシワミズナラとカシワの雑種としてモンゴリナラがある。

 

【カシワに似た木】

アカガシワ(アメリカガシワ・ビンオーク)~葉が大きく切れ込み、紅葉が美しい。北アメリカ大陸で普通に見られる。 

 

 

・カシワと同じように食物を包むのに使われる葉には、ホオノキナラガシワオオシマザクラなどがある。昔は食物を盛る葉は全てカシワと呼んでいた。

カシワの基本データ

 

【分類】ブナ科 コナラ属

    落葉広葉 高木 

【漢字】柏/槲/檞(かしわ)

【別名】オオカシワ/モチカシワ

    カシワギ/ハハソ

【学名】Quercus dentata

【英名】Daimyo oak

【成長】早い

【移植】やや難しい

【高さ】15m~20m

【用途】縁起木/雑木の庭

    盆栽(一部の変種)

【値段】1500円~