庭木図鑑 植木ペディア > オトコヨウゾメ
オトコヨウゾメ/おとこようぞめ
Trumpet creeper
【オトコヨウゾメとは】
・本州から九州の雑木林に見られるガマズミの仲間。やや視界が開けた場所に生えていることが多く、存在は地味だが、花、紅葉、赤い実と観賞価値が高い。
・花は写真のようなピンク色を帯びた白花で、春にまとまって咲き誇る。
・秋に熟する赤い実はいつまでも木にぶらさがっている。収穫すればおいしい果実酒となる。
・通好みだが、紫から始まり紅や黄色に変化する紅葉も味わい深い。
・オトコヨウゾメとは意味深な名前だが、語源ははっきりしない。このためかえって想像が膨らんでしまう。紅葉初期の赤紫色の葉を、酒によった様子になぞらえて命名したのであろうと筆者は想像している。
【育て方のポイント】
・高さが2m程度にしかならないのが最大のメリット。太さも人差し指程度にしかならない。
・半日陰を好み、日当たりが強い場所では育ちが悪い。
・乾燥を嫌うため、植える場所にはあらかじめ腐葉土を入れ、保湿性を高めるのがよい。
・自然に形が整うため、基本的には放任して育てる。
・他のガマズミの仲間と同様に、剪定を嫌い、下手に剪定すると元気がなくなる。どうしても剪定する場合、枝は必ず根元で切る。
・実は苦味が強く、生食できない。
【類似種、園芸品種】
・ガマズミに似るが、オトコヨウゾメの葉は明らかにガマズミより小さくコバノガマズミに似る。オトコヨウゾメは葉をちぎって乾かすと黒ずむ。コバノガマズミは実が垂れ下がらない。
・実が黄色い「キミノオトコヨウゾメ」もある。
![]()
【現品】オトコヨウゾメ 2.2m 12116 |
オトコヨウゾメの基本データ
【分類】スイカズラ科 ガマズミ属
落葉広葉 低木
【学名】V.phlebotrichum
【別名】コソネ
【成長】やや遅い
【移植】簡単
【高さ】2~3m
【用途】シンボルツリー
【値段】1500円~