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イヌシデ/いぬしで/犬四手

Chonowski's hornbeam

イヌシデ,幹
うねりのある縞模様の樹皮が美しい
ソロの木,新芽,いぬしで
イヌシデの冬芽
いぬしで,蕾
先端は葉芽、黄色のは花芽(蕾)
いぬしで,新芽
葉が開く直前の葉芽
ソロの木,花,いぬしで
イヌシデの花と新葉
開花時期,ソロの木
開花はソメイヨシノと同じころ
白シデの木,葉っぱ,いぬしで
新葉の様子
いぬしで,樹木
イヌシデの葉
いぬしで 葉っぱ 画像
イヌシデの葉と果穂の様子
いぬしで,黄葉
黄葉期の様子
イヌシデ,紅葉
黄葉期以降には果穂が熟し・・・
イヌシデの種,画像
種子が舞い落ちる
シデの木,ソロの木
山間でも樹皮によって見分けやすい

 

【イヌシデとは】

・東北北部を除く本州、四国及び九州に分布するカバノキ科の落葉樹。コナラなどと共に雑木林や丘陵地で普通に見られる木だが、雑木の庭や盆栽に使われる。日本以外では朝鮮半島や中国に分布。

 

・「イヌ」は「異なる」を、「シデ」は「四手」あるいは「紙垂」で、注連縄(しめなわ)や玉串に垂らす紙片を意味する。花穂あるいは果穂が四手に似ること、アカシデクマシデとは異なることからイヌシデと呼ばれる。

 

・開花は春先(3~5月)で葉の展開と同時。雌雄同株で花には雌雄ある。雌花は淡いピンク色で、その年に伸びた枝の先で上向きに咲き、苞に包まれた黄褐色の雄花は長さ4~5センチで、前年に伸びた枝から多数が連なって紐状で垂れ下がる。

 

・雌花は花が終わると苞が大きくなって垂れ下がり、果穂になる。果穂は長さ6センチほどで、でき始めは淡い緑色だが、10月頃に熟すと黄褐色になる。種子は果穂を構成する果苞の基部にあり、風に乗って拡散される。

 

・葉は長さ4~8センチの卵形で枝から互い違いに生じる。12~15対ある葉脈が目立ち、若い枝葉は全体に毛が多い。環境が良ければ11~12月に黄葉するが長持ちせず、新緑の方が美しい。冬芽は12~14個の芽鱗に包まれて赤褐色に光る。

 

・樹皮は灰白色で凹凸は少ないが、老木になると浅い裂け目ができる。成長とともに幹は曲がりくねり、根元付近が窪んだり、地衣類が付着して白い縦縞模様が入ったりして味わい深い。盆栽の世界ではこの仲間を「ソロ」と呼び、主に幹や根張りの様子を観賞する。材は稀に建築、器具、薪に使われる。

 

【イヌシデの育て方のポイント】

・日当たりの良い場所であれば、土質を選ばずに育つ。

 

・成長が早く、病害虫にも強い。

 

・自然な枝振りが美しいため、手入れは難しいものの、芽を出す力が強く、剪定には耐える。

 

【イヌシデの品種】 

 枝が垂れる品種で、東京と栃木に自生する。

 

【イヌシデの見分け方】

・イヌシデとアカシデの見分け方

 幹は似ているが、イヌシデの方が葉は大きい。またアカシデは葉柄を含めて木全体が多少赤みを帯びているが、イヌシデは緑色~褐色で色には特徴がない。イヌシデを「シロソロ」、アカシデを「アカソロ」と呼んで区別することもある。また、イヌシデは若い枝葉に毛が多いが、アカシデにはない。毛があるためイヌシデとなったとする説もある(同様のことはイヌブナブナの関係にも見られる。)。

 

・イヌシデとクマシデの見分け方 

 クマシデの方が、葉脈が多く、葉が全体にゴワゴワとした印象を持つ。

イヌシデの基本データ

 

【分類】カバノキ科 クマシデ属

    落葉広葉/高木

【漢字】犬四手/犬紙垂(いぬしで)

【別名】ソロ/シロシデ

    ソネ/シロ

【学名】Carpinus tschonoskii Max.

【英名】Chonowski's hornbeam

【成長】早い

【移植】簡単

【高さ】12m~20m

【用途】公園/雑木の庭/盆栽

【値段】800円~