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アマノガワ/あまのがわ/天の川(桜)

Amanogawa(blooming cherry)

樹高,関山
枝が上へ伸びるのが特徴
天の川,桜,樹高
冬芽の様子
天の川,木,あまのがわ
新芽の様子(葉)
天の川,桜
葉はやや幅が狭く、縁にギザギザがある
天の川,サクラ,葉っぱ
裏面の様子
天の川,桜,あまのがわ
新葉の軸は赤くなることも
あまのがわざくら,花
開花は他のサトザクラと同じころ
樹高,アマノガワ,桜
花は薄ピンクの八重咲で、芳香がある
サトザクラの種類
花弁の先端は丸みがあって可愛らしい
天の川,桜,画像
花の裏側の様子
あまのがわ,サクラ
枝が混み合い、花のない時季はやや見苦しい
天の川,サクラ
樹皮の様子

【アマノガワとは】

・オオシマザクラ系のサトザクラで、オオシマザクラヤマザクラエドヒガンマメザクラ、カスミザクラなどを掛け合わせて作られた。明治時代に荒川堤から全国に広がったとされる。

 

・垂直に伸びる小枝と淡いピンク色の花が織りなす開花期の様子を 「天の川」に見立てて名付けられた。枝は直立する性質があり、全体としては竹箒を逆さにしたような樹形となる。

 

・古くから切花用に植栽されるが、樹形が独特であり、狭い場所でも使い勝手が良いサクラとして近年、都心部のマンションや街路樹、商業施設のシンボルツリーなどに使われることが増えている。うまく育てば開花期は滝のように花が連なり、欧米人の人気は特に高い。

 

・花期は4月中旬から下旬で、やや大きめ(直径4センチほど)の花が上向き、あるいは横向きに咲く。花弁はふつう10~20枚で、先端に切れ込みがある。蕾のうちはピンク色が濃く、開花後は次第に白っぽくなる。

 

・葉は花と同時あるいは開花後に展開し、やや細長の楕円形になる。先端は尖り、縁にギザギザが目立つ。条件がよければ秋に紅葉するものの傷みやすく、観賞期間は短い。

 

【アマノガワの育て方のポイント】

・耐暑性、耐寒性とも普通程度であり、日本全国に植栽できる。

 

・土質はあまり選ばずに育つが、保水性と排水性があり、養分に富む土であればなお良い。

 

・花を楽しむには日向に植える必要があるが、乾燥には弱い。特に夏の強い西日は苦手とする。

 

・箒型の樹形を観賞するサクラであり、人為的な剪定をすべきではない。内部の枯れこんだ枝を切除する程度にとどめたい。

 

・他のサクラ類同様、日照と風通しの悪い場所では病害虫の被害に遭いやすい。病害虫は見つけ次第、枝葉ごと除去する。

アマノガワの基本データ

 

【分類】バラ科/サクラ属

    落葉広葉/小高木

【漢字】天の川(あまのがわ)

【別名】

【学名】Prunus lannesiana

    'Erecta' Miyoshi

【英名】Amanogawa(blooming cherry)

【成長】やや早い

【移植】ふつう 

【高さ】3m~15m

【用途】花木/切花

【値段】2,000円~

 

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