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キンギンボク/きんぎんぼく/金銀木
Morrow's honeysuckle
【キンギンボクとは】
・東北地方以北の日本海側に分布するスイカズラの仲間。自生は山地や海岸沿いの林内に多い。
・4月から6月にかけて咲く花は、咲き始めの白から次第にクリーム色に変わる。白と黄色が一緒に見られるため、それを金と銀に見立ててキンギンボクと呼ばれる。花は枝先に二輪ずつ並び、甘い香りがある。
・花の後にできる果実は7~8月に熟すと透き通るような赤色になる。二つ並んだ実の様子が瓢箪(ヒョウタン)に見えることから別名ヒョウタンボクともいう。
・艶やかな赤い実は鳥が好んで食べるというが、猛毒があるため生食すると、嘔吐、下痢、麻痺を引き起こす。大量に摂取すると命に関わるとされる。
【キンギンボクの育て方のポイント】
・鑑賞用として庭植えすることもあるが、毒のある実がたわわになるため、幼児やペットのいる家庭では注意する必要がある。
・土質を選ばず丈夫に育ち、剪定にも強い。
【キンギンボクの品種】
・オオヒョウタンボク
中部地方及び広島県の亜高山に分布する品種。実はキンギンボクと同じようなヒョウタン型で、葉は長さ5~14センチになる。
・オオバヒョウタンボク
北海道西南部、本州及び四国に分布する品種で、名前のとおり長さ6~10センチの大きな葉になる。実はヒョウタンのようにならず二つ並んだ実の底部が接する程度。アラゲヒョウタンボクともいう。
・オニヒョウタンボク
群馬、長野などの深山に自生する品種。葉がキンギンボクよりも大きいのは上記二種と同じでが、オニヒョウタンボクは果実が直径1センチ前後のヒョウタン型になる。
キンギンボクの基本データ
【分類】スイカズラ科 スイカズラ属
落葉広葉 低木
【漢字】金銀木(きんぎんぼく)
【別名】ヒョウタンボク/ドクブツ
嫁殺し
【学名】Lonicera morrowii A.Gray
【英名】Morrow's honeysuckle
【成長】早い
【移植】簡単
【高さ】1~2m
【用途】花木/鉢植え
【値段】800円~