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イヌザンショウ/いぬざんしょう/犬山椒

Fagara/Inuzannsyou tree

いぬざんしょう,犬山椒,種子,食べる
イヌザンショウの実
葉っぱ,いぬざんしょう
イヌザンショウの葉
いぬざんしょうの木
裏面の様子
Fagara
蕾の様子
イヌザンショウの花,いぬざんしょう,画像
サンショウよりも花数が多い
イヌザンショウの花,いぬざんしょう,特徴
花には蜂が良く集まる
犬山椒,いぬざんしょう,花,画像
シベは肉眼でよく見えないほど小さい
いぬざんしょう,木
秋には黄葉するが、それほど美しくはない(左側)
犬山椒,木の実
熟したイヌザンショウの木の実
見分け方,いぬざんしょう,区別
サンショウと違い、棘は左右でズレる
いぬざんしょう 違い
幹の様子

 

【イヌザンショウとは】

・本州、四国及び九州の川原や林内に見られるミカン科の落葉樹。料理に使われるサンショウに比べて葉や実の香りが乏しく、サンショウとは異なるという意味合いでイヌザンショウと名付けられた(イヌマキイヌツゲイヌビワなどと同様)。

 

・雌雄異株で7~8月頃、枝先に伸びた3~8センチの花序に雌雄それぞれの小花を咲かせる。雄花は淡い緑色の五弁花で、萼も5枚、雄しべは4~5本ある。雌株に咲く雌花は1本の雌しべからなる。

 

・花が終わるとサンショウと同じように直径5ミリほどの朱色の実ができ、9~11月頃に熟すと自然に裂け、球形の黒い種子が顔を出す。

 

・葉はサンショウに似るが、幅がより細くて先端が尖る。長さは7~20センチでサンショウよりもやや大きい場合が多く、まばらに症いる。小葉は6~11対で、秋に黄葉する。

 

・サンショウと同じように枝に棘がある。サンショウの棘は対になって生じるが、イヌザンショウは互い違いに生じるため容易に見分けられる。

 

・サンショウと同じように葉と種子は食用となる。かつては香料や咳止めの薬、神仏に備える燈火用や整髪用の油を作るのに使われることもあった。

 

【イヌザンショウの育て方のポイント】

・日本の山地に自生する日本固有の木であり育てやすい。植栽の適地は東北地方より南となる。

 

・日当たりがよく水はけの良い場所を好む。半日陰程度なら耐える。

 

・荒れ地に真っ先に生じるような木であり、土質を選ばず丈夫に育つ。

 

【イヌザンショウの品種】

・コバノイヌザンショウなど葉の大きさが異なる品種や枝に棘のないトゲナシイヌザンショウなどの変種がある。葉の大きさについては品種というよりも個体差に近く、沿岸から内陸に行くほど葉が大きくなる傾向がある。また、本種とカラスザンショウの雑種である、コカラスザンショウもある。

 

【サンショウとの見分け方】

・上記のとおりトゲの出方や葉の大きさが異なることに加え、花の時期がまったく異なる。イヌザンショウは夏に開花するがサンショウは春(3~4月)に開花する。

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イヌザンショウの基本データ

 

【分類】ミカン科 サンショウ属

    落葉広葉 高木・小高木 

【漢字】犬山椒(いぬざんしょう)

【別名】イヌザンショ

【学名】Zanthoxylum schinifolium

【英名】Fagara/Inuzannsyou tree

【成長】早い 

【移植】ふつう 

【高さ】1.5m~4m 

【用途】雑木

【値段】800円~

 

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