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モミノキ/もみのき/樅木

Fir

モミノキ 庭木図鑑 画像
家庭用クリスマスツリーとしては大きすぎる?
モミノキ,もみのき,画像
新芽の様子
モミノキの花 雄花
新芽が落ち着くころに毛虫のような花が咲く
樅ノ木,もみのき,開花
開花時期には枝葉の輪郭が黄色く見える
Fir tree in Japan
モミノキの葉っぱ
トウヒとモミノキ,もみのき
葉の裏側の様子
モミノキ 剪定
剪定しないと枝は斜め上に上っていく
モミの実,もみのき,画像
晩夏には実ができるが、最上部に集まるので、観察しにくい
モミノキ まつぼっくり 実
実(まつぼっくり)の長さは10センチほど
モミノキの種,もみのき,画像
種の様子
もみのき,特徴
こうしたイメージを抱きがちだが、暖地にも見られる
モミ 樹木 画像
樹皮は樹齢によって様々 大木ではこんな模様も

【モミノキとは】

・秋田県及び岩手県以南の本州から九州、そして屋久島に至るまでの広い範囲に分布する常緑針葉樹。クリスマスツリーに使われる代表的な樹木であり、西洋風のイメージを持つが、日本に生じるのは我が国の固有種。ちなみに西洋のクリスマスには主にドイツトウヒを使う。

 

・モミノキという名の由来には、①局所的に生育し、風に揉み合うことから、②新芽の数が多いことを意味する「芽富み(めとみ)」から、③新芽の萌黄色(もえぎ)が美しいことから、④天皇行幸の御座所に多く植えられたため「臣の木」と呼ばれたことから、など多数の説がある。

 

・モミノキの葉は長さ2~3センチの線形で、若い木は葉の先端が尖るが、成長が落ち着くと葉先が窪むようになる。葉の裏面の気孔線はあまり目立たない。

 

・雌雄同株で5~6月にかけて画像のような花を咲かせる。花の後にできる球果(まつぼくり)は長さ10~15センチ、直径3~5センチほどの円柱形で上向きにつき、10月頃に熟す。

 

・主幹が真っすぐに伸び、枝を垂直に張る姿は美しいが、相当な大木となることから庭木として使われることは少ない。材木としての耐久は乏しいものの、材が白くて清涼感があることから棺や塔婆の材料に、また材に匂いがないことから、かつては、かまぼこ板や茶筒など食品の容器に使われた。

 

・かつては明治神宮など東京都心にもモミの大木があり、「代々木」はモミノキを意味したというが、大気汚染に弱く、現在ではほぼ見ることができない。

 

・同属のヨーロッパモミは日本のモミノキとは異なり、広く庭木として使われる。神聖視されておりドイツでは悪魔よけに使うという。

 

【育て方のポイント】

・寒さに強く、北海道南部以南から九州まで幅広い地域に植栽できるが、空気の良い寒冷地が最適。

 

・基本的には日向を好むが耐陰性があり、半日蔭でも育てられる。

 

・ある程度の耐暑性はあるものの、西日や強い日差しには弱い。住宅地の庭では夏場に枯れることがあるのはこのため。

 

・剪定すると形が乱れることや枯れ込むことがある。しかし、放置すると下枝がなくなりやすいため、可能な限り弱めの剪定をして、木の下部にも日差しが当たるようにしたい。

 

・幼木の成長は遅いが、植栽してから10年ほど経つと急激に成長のスピードが上がる。順調に育てば樹高は最大で40m、幹の直径は1.5mにもなるため、植栽には相応のスペースが必要。

 

【モミノキに似ている木】

ウラジロモミは葉の裏側が白い。また、モミノキの枝には短い毛が生えているが、ウラジロモミには毛がないため容易に区別できる。なお日本でクリスマスツリーとして売られるのは圧倒的にウラジロモミが多い。

 

トドマツ

 北海道に分布するモミの仲間。葉の先端が少し凹んで二つに見えるのが特徴。

 

カヤノキ

 イチイ科の針葉樹だが、素人目には似たように見えるため混同されることが多い。

 

・チョウセンモミ 

 朝鮮半島や中国に分布するモミの仲間で、葉がモミよりも長く、先端が二股に分かれないのが特徴。

朝鮮樅,樹木,もみのき
チョウセンモミは葉が長い

モミノキの基本データ

 

【分類】マツ科 モミ属

    常緑針葉 高木

【学名】Abies firma

【別名】モミ/モミソ/サナギ/オミノキ/モムノキ

【成長】初めは遅く、次第に早く成長する

【移植】やや難しい

【高さ】15m~40m

【用途】シンボルツリー/洋風庭園

    クリスマスツリー

【値段】5000円~