庭木図鑑 植木ペディア > モミノキ

モミノキ(樅)

Fir

モミノキ 庭木図鑑 画像
家庭用クリスマスツリーとしては大きすぎる?
モミノキ 画像
新芽の様子
モミノキの花 雄花
新芽が落ち着くころに毛虫のような花が咲く
樅ノ木 開花
開花時期には枝葉の輪郭が黄色く見える
Fir tree in Japan
モミノキの葉っぱ
トウヒとモミノキ
葉の裏側の様子
モミノキ 剪定
剪定しないと枝は斜め上に上っていく
モミの実 画像
晩夏には実ができるが、最上部に集まるので、観察しにくい
モミノキ まつぼっくり 実
実(まつぼっくり)の長さは10センチほど
モミノキの種 画像
種の様子
モミ 樹木 画像
樹皮は樹齢によって様々 大木ではこんな模様も

【モミノキとは】

・秋田及び岩手以南の本州から九州、屋久島まで広く分布する常緑針葉樹。クリスマスツリーに使われる代表的な樹木であり、西洋風のイメージを持つが、日本に生じるのは我が国固有の種。ちなみに西洋のクリスマスには主にドイツトウヒを使う。

 

・名の由来には、①局所的に生育し、風に揉み合うことから、②新芽の数が多いことを意味する「芽富み(めとみ)」から、③新芽の萌黄色(もえぎ)が美しいことから、④天皇行幸の御座所に多く植えられたため「臣の木」と呼ばれたことから、などがある。

 

・主幹が真っすぐに伸び、枝を垂直に張る姿は美しいが、相当な大木となることから庭木として使われることは少ない。直立性の幹を建材に使うほか、棺や塔婆の材料に使われる。

 

・かつては明治神宮など東京都心にもモミの大木があり、「代々木」はモミノキを意味したというが、大気汚染に弱く、現在ではほぼ見ることができない。

 

・日本のモミノキとは異なり、同属のヨーロッパモミは現地において庭木として使われる。神聖視され、ドイツでは悪魔よけに使うという。

 

【育て方のポイント】

・北海道南部以南から九州まで幅広い地域に植栽できる。

・基本的には日向を好むが耐陰性があり、半日蔭でも育てられる。

・寒さに強く、空気の良い寒冷地が最適。

・ある程度の耐暑性はあるものの、西日や強い日差しには弱い。住宅地の庭では夏場に枯れることがあるのはこのため。

・剪定すると形が乱れることや枯れ込むことがある。しかし、放置すると下枝がなくなりやすいため、可能な限り弱めの剪定をして、木の下部にも日差しが当たるようにしたい。

・幼木の成長は遅いが、植栽してから10年ほど経つと急激に成長のスピードが上がる。順調に育てば大木になるため、相応のスペースが必要。

 

【似ている木】

ウラジロモミは葉の裏側が白い。また、モミノキの枝には短い毛が生えているが、ウラジロモミには毛がないため容易に区別できる。なお日本でクリスマスツリーとして売られるのは圧倒的にウラジロモミが多い。

・他に同じモミ属のトドマツにも似るが、素人目にはイチイ科のカヤにも似る。 

ウラジロモミとモミの区別
モミ
モミとウラジロモミ
ウラジロモミ

モミノキの基本データ

 

【分類】マツ科 モミ属

    常緑針葉 高木

【学名】Abies firma

【別名】モミ/モミソ/サナギ/オミノキ

【成長】初めは遅く、次第に早く成長する

【移植】やや難しい

【高さ】15m~40m

【用途】シンボルツリー/洋風庭園

    クリスマスツリー

【値段】5000円~20000円