庭木図鑑 植木ペディア > ヒマラヤスギ

ヒマラヤスギ(喜馬拉邪杉)

Himalayan Cedar

ヒマラヤスギ 花粉症
樹形は優美な円錐形で「神が宿る木」とされる
Himalayan Cedar 
列植されたヒマラヤスギ 
ヒマラヤスギの葉っぱ 画像
葉はチクチクと痛い。どうみてもマツの仲間
ヒマラヤスギ 手入れ
枝はよく伸びるが、剪定で整えやすい
垣根
低く抑えて生垣にすることもあるが、長続きはしない
ヒマラヤスギ 花粉症
ヒマラヤスギの雄花
雄花は熟すとこんな感じになって
雄花は熟すとこんな感じになって
雄花
地面に散らばる
ヒマラヤスギの雌花
ヒマラヤスギの雌花
花
受粉するとこんな感じになって・・・
ヒマラヤスギ 球果
マツボックリができるが・・・
ヒマラヤスギのマツボックリ 画像
ダチョウの卵のように大きい
シダーローズ 時期
まつぼっくりの先端は薔薇状に残り、「シダーローズ」と呼ばれる
苗木
大木の付近には、幼樹が生えているも
ヒマラヤスギの樹皮 画像
樹皮は鱗状に剥離する

 

【ヒマラヤスギとは】

・ヒマラヤ山脈西部の温帯地方を原産地とする針葉樹。銀色がかった葉と円錐形の神々しい樹姿が美しく、コウヤマキ、ナンヨウスギ(アロウカリア)とともに世界三大公園樹の一つに数え上げられる。近年は葉の色や形が異なる園芸品種も普及しつつある。

 

・日本に渡来したのは明治12年頃のこと。公園や学校、団地、工場などを中心として日本全土に広く植栽されている。かつては記念樹やクリスマスツリーとしての利用も多かったが、マイマイガ、マツカレハなどの毛虫が付きやすいことや花粉症への懸念から年々利用は減っている。なお、開花期は10~11月で花には雌雄があり、雄花は穂状で長さ3センチ、雌花は5ミリほどの円錐形で目立たない。

 

・「スギ」とはいえどもスギ科ではなくマツの仲間。葉はゴヨウマツのようで、長さ2~3センチの針状の短い葉が密生している。マツの仲間である最大の証拠は写真のようにマツボックリができること。その大きさは直径10センチにも及び、遠目からは葉の上にダチョウの卵が乗っているかのように見える。このマツボックリは開花翌年の10~11月にかけて成熟し、時間の経過とともに形が崩れていくが、頂部だけは薔薇の花のような形に残って地面に落ちる。これを洒落て「シダーローズ」と呼び、リースなどの花材にする。

 

・学名の「deodara」は神の木という意味。原産地のヒマラヤやインドなどでは樹高50m、直径3m以上にもなり、この木にまつわる数多くの伝説がある。大口径の木材がとれるため建材や器具材としても使われる。

 

【育て方のポイント】 

・日向を好むが環境への適応力が高く、耐陰性もある。耐乾性、耐暑性もあり、土地を選ばず日本全国に植栽できる。

 

・本来の雄大な樹形を楽しむには相当なスペースが必要だが、刈り込みに強く、小さく仕立てて幅や高さを維持することも可能である。このため一般家庭での利用も珍しくはない。

 

・根が浅く、風に弱いため、植え込みの当初は支柱を添えるとともに、剪定によって風通しを良くし、倒木を防ぐ必要がある。

 

・踏圧に弱いため、往来の激しい場所ではフェンスなどを作って根を保護する場合がある。 

 

・枝葉を密生させると都市部ではカラスに巣を作られやすい。巣はワイヤーハンガーなどで作られ、除去するのに相当の手間がかかる。剪定によって枝数を減らし、死角を作らないようにすれば防ぐことができる。 

 

【ヒマラヤスギの品種】

・ヒマラヤスギ オーレア

 葉(特に新葉)の色が多少、黄色や灰色を帯び、明るく見える品種。

 

・ヒマラヤスギ フィーリンブルー

 葉の青味と枝垂れ性が強い品種 

種類
園芸品種「オーレア」
ヒマラヤスギ 種類
園芸品種「フィーリンブルー」

【似ている木】

 

レバノンシーダー

 レバノン、トルコ、シリアなど「小アジア」と呼ばれた地域を原産とする針葉樹。葉はヒマラヤスギよりもやや短い。

ればのんしーだー 特徴
レバノンシーダーの葉の様子

アトラスシーダー

 北アフリカのアトラス山地原産の針葉樹で、欧米では庭園などに使われる。ヒマラヤスギのように枝が垂れず、葉はかなり短い。なお、アトラスシーダーにはギンヨウヒマラヤというややこしい名前の品種がある。

アトラスシーダー 葉っぱ 画像
アトラスシーダーの葉の様子

ヒマラヤスギの基本データ

 

【分類】マツ科/ヒマラヤスギ属

    常緑針葉/高木

【学名】Cedrus deodora

【別名】ヒマラヤシーダ/ヒマラヤシーダー

【成長】早い

【移植】簡単(根回しが必要)

【高さ】20m~50m

【用途】公園/垣根

    シンボルツリー

【値段】800円~12000円程度