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ヒノキ(檜)
Japanese cypress









【ヒノキとは】
・本州中部以南から屋久島まで分布するヒノキ科の常緑針葉樹。スギとともに我が国にはもっとも普通に見られる木の一つ。大きなものでは直径2mにもなるため主に材木用として植樹される。
・木曽ヒノキを始めとして、ヒノキ材は木目が美しく、香りが良いことに加え、耐久性や保存性が高いため優良な建築材とされ、法隆寺の金堂や五重塔などに広く用いられる。その耐用年数は長く千年以上ともいわれる。
・秋にできる実は赤褐色で、アラレやサッカーボールのような形をしている。人間は食用としないがキジバトはこれを好んで食べる。
・庭木としてはヒノキよりも成長が穏やかな園芸品種(チャボヒバ、クジャクヒバなど)を使うことが多い。
・ヒノキの材には精油分が含まれ、かつてはヒノキの材を使って火をおこしたことから「火の木」と呼ばれるようになった。立木の状態でもヒノキ同士が互いに擦れて自然発火することがあるという。
・前述のような「火の木」説が最も馴染みやすいが、語源には諸説あり、最高の木を意味する「日の木」や「霊(ひ)の木」、あるいは葉が小さいことを表す「姫葉之木」を由来とする説もある。
・樹皮は赤みを帯びた褐色で、樹齢を重ねると縦に薄く剥がれやすい。
・美白やアトピーの治療に効果があるとして有名なヒノキチオールが含まれるのは本種ではなく、台湾ヒノキである。台湾ヒノキの方がいわゆるヒノキの香りが強い。
【育て方のポイント】
・日陰でも育てることができる。
・病害虫、大気汚染、乾燥に強い。
・刈り込みに強い。
・他の針葉樹同様に、いったん大きくすると、小さくするのが難しい。
・一般家庭で観賞用にあえて植栽するような木ではなく、相当広いスペースを比較的安価に埋めたい際に使用する樹木である。
【似ている木との見分け方】
・ヒノキとサワラの葉は似ているが、ヒノキは葉の裏面の気孔線が「Y」の形に白く浮かび上がるのに対し、サワラは「X」形となる。また、サワラの材はヒノキより白い。
・ヒバとは?
「ヒバ」という木はない。「ヒバ」とは、ヒノキと、その園芸品種(チャボヒバ、クジャクヒバなど)の総称を示す。
【ヒノキの種類】
・上述のとおりヒノキには園芸品種が多いが、「~ヒノキ」という外来の仲間や矮性の品種も多い。なお、青森ヒバとして知られるヒノキアスナロはアスナロの変種である。






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ヒノキの基本データ
【分類】ヒノキ科 ヒノキ属
常緑針葉 高木
【学名】Chamaecyparis obtusa
【別名】ヒバ/ホンヒ/ヒ
【成長】早い
【移植】簡単
【高さ】20m~40m
【用途】垣根/公園
【値段】300円~