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ドイツトウヒ/どいつとうひ/独逸唐桧
Norway spruce

【ドイツトウヒとは】
・ヨーロッパの北部から中部を原産とするモミノキの仲間で、モミノキ同様、クリスマスツリーに使われる定番の木。日本へ渡来したのは明治時代の中頃。
・クリスマスツリーに使われる木の中では葉の色が暗い方だが、もっとも形が整いやすい。葉の断面は菱形になる。
・ヨーロッパでは主要な造林樹種となっており、建材として幅広く用いられる。
・マツボックリは長さ20センチにも達する大型で、種子はリスの好物となる。
・「ドイツの森に多い、唐風のヒノキ(檜)」という意味合いでドイツトウヒと呼ばれる。
【ドイツトウヒの育て方のポイント】
・防雪林にも使われるなど、基本的には丈夫な木。
・病害虫、公害に強く、街中でも育てられる。
・日陰にも耐える。
・暑さ、寒さに強く、北海道から九州まで植栽できる。
・相当な大木になるため、長期的に付き合うつもりなら広いスペースが必要となる。
・移植は難しいものの、モミノキよりは扱いやすく、成長も早い。
【ドイツトウヒの品種】
・ニディフォルミス
背丈が大きくならない、いわゆる矮性の園芸品種
【似ている木との見分け方】
・モミノキに似るが、ドイツトウヒの方が葉が細かい。
・トウヒ類は品種が多く、見分けるのは困難。
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ドイツトウヒの基本データ
常緑針葉 高木
【漢字】独逸唐桧(どいつとうひ)
【別名】ビッシャー/オウシュウトウヒ
ヨーロッパトウヒ
【学名】Picea abies
【英名】Norway spruce
【成長】早い
【移植】やや難しい
【高さ】10m~50m
【用途】シンボルツリー/公園樹
【値段】4000円~