ツガ/つが/栂

Japanese Hemlock

木材,栂,特徴
母なる木と書くツガ 木材としての利用が多いのは北米のもの
ツガ,トガ,違い,つがの木
ツガの新芽
栂の木
新葉の様子
つがの木,葉っぱ
モミに似るが、ツガは葉先が尖らない 
栂の木,葉っぱ
裏面の気孔線が目立つため・・・
栂の木,枝,つが
モミなどよりは白っぽく見える
栂の木,ツガ,トガ,特徴,違い
庭木として刈り込まれたツガ
ツガ,トガ,つが
樹高は最大で40mほどにもなる
つが,樹木
遠くから見るとモミノキに似る
ツガの実 画像
秋には球果が垂れ下がり・・・
栂の実,樹木,つが
熟すと自然に開いて種子が飛び出す
ツガとモミ 見分け
冬になると葉は多少、褐色を帯びる
Japanese Hemlock,tree
樹皮はやや赤みを帯び、縦に裂け目が入る
ツガの木の樹皮
個体によっては灰褐色になる

【ツガとは】

・福島県以西の本州、四国及び九州(屋久島まで)に自生するマツ科の常緑針葉樹。山地の急斜面などに多く、同じような場所に分布するモミノキに似た大木となる。

 

・万葉集にはツガを詠んだ歌があり古くから親しまれるが、一般家庭での植栽は珍しく、稀に公園や神社の御神木などに使われる。日本以外では韓国(鬱陵島)に分布。

 

・和漢三才図会によれば関東では本種をツガと呼び、関西ではトガと呼ぶという。しかし、地方によってはイチイモミノキカラマツをもトガあるいはツガと呼んでおり、かなりの混乱が見られる。

 

・細かな葉が次々に展開していくことを意味する「継ぐ」、あるいは長短の葉が継ぎ合うように生じる様子を表す「つがう」が転化してツガと命名された。葉は上向きに付く長さ1センチ弱の小さい葉と、横向きに付く長さ2センチほどの大きな葉が交互に並ぶ。

 

・葉の表面は黄色っぽい緑色。裏面には2本の白い気孔線が走るため、光の具合によって白く見えるのが特徴。若い枝は淡い褐色で無毛。モミノキに比べると枝ぶりは悪い。

 

・ツガの開花は4~6月頃。花には雌雄があり、雄花は黄色い楕円球で5ミリほどの花柄があり、雌花は紫がかった緑色になり、小枝の先に一輪ずつ咲く。

 

・花の後には直径2~3センチの小さな松ぼっくり(球果)がぶら下がり、10月頃になると褐色に熟す。ツガの球果は熟すと柄が曲がるが、コメツガの球果は曲がらない。球果に含まれる種子には翼があり、風に乗って拡散される。

 

・ツガの樹皮は灰褐色~赤褐色で、樹齢を重ねると縦に剥離しやすい。幹の直径は最大で1m以上。材は赤みを帯びたクリーム色で、成長が遅いため幅の狭い明瞭な年輪がある。

 

・材木として流通することは稀だが、針葉樹としては強度が高いことや、光沢があって美しいことから床柱、長押、敷居、鴨居など、見た目を重視する建材に使われ、特に関西では高級材とされた。

 

・ツガ属は世界に10種あり、日本には本種とコメツガの2種が育つ。ツガ材として一般に流通するのは、アメリカ産の「米ツガ(ウェスタンヘムロック)」やカナダ産のカナダツガであり、こちらは床下の土台やパルプ材、船舶材として普及している。 

 

【ツガの育て方のポイント】

・自生は山の斜面など乾燥しやすい場所であり、乾燥に強い。

 

・病害虫や日陰に強い。

 

・成長が遅く、剪定はほとんどする必要がないため手がかからない。

 

・大木であり、将来を見越してある程度のスペースがなければ植栽は難しい。自然樹形は傘状あるいは釣鐘状になる。

 

【ツガに似ている木】

モミノミに似るが、ツガは葉がより短く、長さが揃っていない。また、ツガは葉の先がモミのように分岐せず丸まっている。(ベイツガは先端が尖る)

 

コメツガ

 ツガより葉が小さく、小枝にはツガにない短くて柔らかい毛がある。また、マツボックリの直径は1~2センチで、ツガより小さい。コメツガはツガよりも標高の高い場所に見られる。

 

【ツガの品種】 

 

・葉に模様が入る「斑入りツガ」が知られる。 

ツガの基本データ

 

【分類】マツ科/ツガ属

    常緑針葉/高木

【漢字】栂(つが)

【別名】ツガマツ/ホンツガ

    トガ/トガマツ

【学名】Tsuga sieboldii

【英名】Japanese Hemlock

【成長】遅い

【移植】やや難しい

【高さ】20m~40m

【用途】シンボルツリー/公園樹/建材

【値段】1800円~