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コウヤマキ(高野槙)

Japanese umbrella pine

コウヤマキ 皇室
東京スカイツリーに似ている?
コウヤマキ 葉っぱ 画像
新緑の様子
Japanese umbrella pine
枝の様子
コウヤマキ まつぼっくり
「まつぼっくり」から葉が生じるのが特徴
高野山 槙
成長が遅い分、風格のある樹姿となる
コウヤマキ 老木
コウヤマキの古木

 

【コウヤマキとは】

・東北地方南部~九州に分布する常緑針葉樹。日本の固有種かつ「一科一属一種」とあって分類上は珍しい植物となるが、公園や庭木として普通に見られる。

 

・東京スカイツリーのデザインの原点になったという樹姿は端正な円錐形が基本。年を経るごとに風格が漂い、和風庭園の主役となる。

 

・和歌山県の高野山に多いことからコウヤマキと名付けられた。枝葉はイヌマキなどより色合いが明るく上品であり、切り枝は仏事に使われる。

 

・樹形の美しさから、ナンヨウスギ(アロウカリア)、ヒマラヤスギとともに「世界三大公園木(造園木)」の一つに数えられ、日本では悠仁親王の「お印」としても知られる。

 

・コウヤマキの材は水に強く丈夫であり、優良な材を賞する「木曽五木」の一つにも数えられる。

 

・コウヤマキから抽出されるオイルはエッセンシャルオイルとして入浴剤等に使われることや、民間療法として歯周病の治療に使われることがある。

 

【育て方のポイント】

・基本的には土を選ばずに育つが、水はけのよい肥沃地に植えるとより良い。大気汚染、西日には弱い。

 

・コウヤマキの稚樹は林内の暗闇でも育つほど日陰に強いが、ある程度成長し、葉の量が増えると日向を好むようになる。しかしそれでも一般的な樹木よりは日陰に強いため、日陰のシンボルツリーとして使用できる。

 

・成長が遅く、自然に整った円錐形になるため、剪定はほとんどする必要がない。むしろ切りすぎると木が衰えるため、剪定はしない方がよい。

 

・病害虫に強いが、土の養分が乏しくなると葉が黄色くなることがある。有機肥料を施して対応する。また、寒冷な地方では冬季に葉が茶色くなる場合もあるが、翌春には緑色になる。

 

【類似種】

・マキの種類には他にラカンマキイヌマキなどがあるが、これらは剪定に強く、成長も早いことから、垣根や目隠しとして積極的に使用される。一方、コウヤマキは葉が細く、枝葉の密度が低いため、垣根とするには時間を要する。

マキの種類
コウヤマキ(左)とラカンマキ(右)

 

・コウヤマキとラカンマキはやや似ているが、写真のとおり、コウヤマキの方が細く、慣れれば見分けられる。

 

コウヤマキの基本データ

 

【分類】コウヤマキ科 コウヤマキ属

    常緑針葉 高木

【学名】Sciadopitys verticillata

【別名】ホンマキ/トウマキ/マキ

【成長】遅い

【移植】やや難しい

【高さ】20m~40m

【用途】シンボルツリー/垣根

【値段】5000円~