カヤ(榧)

Torreya/Japanese nutmeg-yew

榧の葉 写真
葉の長さは3センチほど 先端は尖り、触ると痛い
カヤ 植木
新芽の様子
カヤの花 画像
花期の様子(雄花)
Torreya,fruits
食用になるカヤの実
栢 榧の実
熟すまでに1年半かかる
カヤの木 樹木図鑑
高さ30mを超える巨木も珍しくない
榧 垣根
カヤの生垣
Torreya,tree
カヤの樹皮

【カヤとは】

・宮城県以南の太平洋側を原産とする常緑針葉樹。樹齢が長く、各地の神社等に写真のような巨木が残る。

 

・葉はイチイに似るが、先端は鋭利で触れると痛い。これをいぶして「蚊帳」に用いる(これが語源という説もある)。

 

・現代では珍しい庭木に属するが、枝葉、果実、材の活用性が高く、かつては農家の庭先に好んで植栽された。また、大気汚染に強いことや、移植に強いことなどから最近、その価値が見直され、公園等に植えられるようになった。 

 

・カヤの樹皮は樹齢が低いうちは滑らかだが、年を経るにつれて縦に裂ける。成長がかなり遅く、材が緻密なことや淡いクリーム色の柾目が美しく、独特の艶と芳香があることから、樹齢300年以上のカヤで作った碁盤は高級品とされる。

 

・開花期は4月~5月ごろで、米粒のようなものが葉の付け根に咲く。雄花は黄色、雌花は緑色になる。

 

・果実は直径2センチ程度の楕円形で、翌年の10月頃に熟す。種は脂肪分が豊富であり、灯り用の油を採取することや炒ためて食べることができる。独特のヤニ臭さがあるものの、戦後の食糧難を支える果実であった。縄文時代の遺跡からも出土しており、日本人との関係は古い。果実に含まれる油には除虫作用もある。 

 

【育て方のポイント】

・日陰や大気汚染に強く、土壌もあまり選ばないため、都市部の植栽にも使用できる。 

・萌芽力が強い。 

・耐寒性はあるものの、庭木として扱う場合、東北南部あたりが北限とされる。 

・雌雄異株であり、種子を採取するには雌の木を植える必要がある。

・枝が不揃いで、触ると痛いため、形を作りにくい。 

・切った枝の処理がやや面倒。

 

【品種】

・チャボガヤ

 日本海側の多雪地域に見られる品種。背丈は2~3m程度にしかならないが、根元から多くの枝を生じ、雪の重みで地に着いた枝から根を出して株立ち状に育つ。

 

【似ている木】

イヌガヤに似るが、イヌガヤの葉は触れても痛くない。また、イヌガヤの葉はカヤよりも長い。

カヤとイヌガヤ 見分け
カヤ
カヤとイヌガヤ 違い
イヌガヤ

カヤの基本データ

 

【分類】イチイ科/カヤ属

    常緑針葉/高木

【学名】Torreya nucifera

【別名】ホンガヤ/シロガヤ

【成長】やや遅い

【移植】簡単

【高さ】15m~35m

【用途】シンボルツリー/公園

    工場/寺社

【値段】1500円~5000円程度