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アメリカヒイラギ/あめりかひいらぎ/亜米利加柊
American Holly
【アメリカヒイラギとは】
・北アメリカ東部~北部を原産地とするモチノキ科の常緑樹。冬にできる赤い果実が美しく、セイヨウヒイラギ、シナヒイラギと共にクリスマスの飾りに使われる。節分に使う日本のヒイラギとは科属が異なる別物だが、ヒイラギに葉が似るためアメリカヒイラギと呼ばれる。
・セイヨウヒイラギと混乱しやすいが、アメリカには本来セイヨウヒイラギがなく、本種をクリスマス飾りとして代用したとされる。
・葉は他の「~ヒイラギ」と同様で、若い木には縁に棘があり、老木では棘がない楕円形となるのが一般的。葉の棘はセイヨウヒイラギに比べるとまばら。葉の表面の光沢はシナヒイラギに比べると乏しく、見分けるポイントになる。
・雌雄異株で初夏(5~6月)になると、その年に伸びた枝の葉の脇に、白い五弁花を咲かせる。
・花の後には球形の果実ができ、晩秋(10~11月)に赤く熟し、条件がよければ翌年の初夏のころまで枝に残る。ちなみに日本のヒイラギは冬に開花し、果実の色は黒っぽい。
【アメリカヒイラギの育て方のポイント】
・原産地は海岸付近や湿気の多い山林であり、乾燥に弱い。
・ある程度の日陰に耐え、土質はそれほど選ばずに育つ。
・風通しの悪い場所ではカイガラムシの被害にあうこともあるが、基本的には病害虫に強い。
・葉には大きめの棘があるが触ってもそれほど痛くはない。
【アメリカヒイラギの品種】
・葉の形が異なるペルニーなどがある。
【アメリカヒイラギに似ている木】
【アメリカヒイラギとセイヨウヒイラギ】
・両者はよく似るが、セイヨウヒイラギはアメリカヒイラギよりも鋸歯(葉の縁のギザギザ)が大きくて鋭く、その数も多い。
アメリカヒイラギの基本データ
【分類】モチノキ科 モチノキ属
常緑広葉 高木
【漢字】亜米利加柊(あめりかひいらぎ)
【別名】アメリカンホーリー
アメリカヒイラギモチ
【学名】Ilex opaca Aiton
【英名】American Holly
【成長】やや遅い
【移植】簡単
【高さ】10m~25m
【用途】クリスマス飾り/垣根/切花
【値段】500円~