庭木図鑑 植木ペディア > コウシンバラ

コウシンバラ/こうしんばら/庚申薔薇

China rose / Koushin rose

はなことば
コウシンバラの花言葉は「幸福」など 花の色には濃淡がある
こうしんばら,葉
葉の様子 若葉は紅紫色になる
China rose
葉と蕾の様子
効果,庚申バラ
蕾や花は漢方薬に
効能
花には微香がありリラックス効果がある
チャイナローズ
枝は緑色。低木あるいは蔓性となる

【コウシンバラとは】

・中国西部を原産とするバラの一種。年に数回咲く四季咲きの性質があり、これを「庚申」に擬えて命名された。庚申とは旧暦で約60日に一度めぐって来る凶日のこと。当日は睡眠中、身体の中にいる三尸虫(さんしちゅう)が逃げ出し、その人の罪悪を神に言いつけるとされた。ちなみに各地に残る庚申塚はこれを払い除ける青面金剛を祭るもの。

 

・日本には平安時代に渡来し 藤原定家の「名月記」にその名が見られるほど古くから庭で栽培される。近現代の様々なバラを作出した重要な原種であり、バラの園芸品種に四季咲きの性質を導入したとされる。現代ではあまり話題にならないバラだが、西洋薔薇が普及する前はモッコウバラやナニワイバラと共に愛好されていた。

 

・四季咲きというものの、開花は春~秋で、とりわけ5月上旬~中旬
に集中する。花は直径5~7センチで各枝先に1~数輪咲き、花色は濃紅紫~ピンクが基本だが、品種によって濃淡があり、黄色い花を咲かせるものもある。

 

・原種は一重咲きだが、栽培品種には二重や八重咲きもある。花には紅茶のような微香があり、香油を採取するほか、漢方では「月季花(げっきか)」と呼んで、蕾や咲きかけの花を打撲や生理不順に用いる。

 

・花の後にできる果実は長さ2センチ弱の球形で、熟すと紅褐色になる。種子を蒔くことで繁殖できるが、一般的には接ぎ木や挿し木で増やすことが多い。

 

・葉は3~7枚の小葉が羽根状に集まってできる。小葉は長さ3~6センチの楕円形。表面は濃緑色で光沢があり、裏面は白っぽい。茎は緑色で無毛。枝や葉柄には三角状の鋭い棘がまばらにある。

 

【コウシンバラの育て方のポイント】

・開花には日照が必要であり、日当たりの悪い場所では花が咲きにくい。

 

・水はけの良い肥沃な砂壌土を好むため、植え穴にはあらかじめ腐葉土などを入れておくのがよい。

 

【コウシンバラの品種】

・ヒメバラ

 樹高25センチ以下の矮性種で、ミニチュアローズの原種とされる。花の直径は3センチほどで、花色は赤、白など。

 

・セイカ(青花)

 緑色の花が咲く品種。

 

コウシンバラの基本データ

 

【分類】バラ科 バラ属

    常緑つる性(あるいは低木)

【漢字】庚申薔薇(こうしんばら)

【別名】長春(ちょうしゅん)

    ロサ・キネンシス

【学名】Rosa chinensis

【英名】China rose / Koushin rose

【成長】早い

【移植】難しい

【高さ】1~2m

【用途】花木

【値段】1200円~