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ギンモクセイ / ぎんもくせい / 銀木犀

Sweet Osmanthus

銀木犀,花,ぎんもくせい,ギンモクセイ
キンモクセイよりも香りの弱い 白い花を咲かせる
銀木犀の木,ぎんもくせい,ギンモクセイ
ギンモクセイの新芽
銀木犀,ぎんもくせい,ギンモクセイ
ギンモクセイの新芽
銀木犀,ギンモクセイ,ぎんもくせい,葉っぱ
葉は長さ8~15センチ 縁のギザギザが目立つ
銀木犀,fragrant white olive,leaf,ぎんもくせい
葉の裏側の様子
銀木犀の葉,植物図鑑,ぎんもくせい
陽に透かすと葉脈が見える
銀木犀,ぎんもくせい,ギンモクセイ
枝の様子は金木犀と変わらない
銀木犀,ツボミ,ぎんもくせい,ギンモクセイ
ギンモクセイの蕾
銀木犀,ぎんもくせい,庭木,ギンモクセイ
金木犀に比べると花は目立ちにくい
金木犀と銀木犀,ぎんもくせい
花はキンモクセイよりも疎らなことが多い
銀木犀,ぎんもくせいの花,ギンモクセイ
花は深く四つに裂け、2本の雄しべがある
銀木犀の木,ぎんもくせい
ギンモクセイの花は直径4ミリほど
銀木犀,ぎんもくせい,ギンモクセイ
花には雌雄があり、雌花の後には実ができる
樹形,ぎんもくせい,銀木犀
遠目から金木犀と見分けるのは難しい
銀木犀,ぎんもくせい,樹木,ギンモクセイ
幹の様子
銀木犀,fragrant white olive,trunk
樹皮は淡い灰褐色で金木犀に似る

【ギンモクセイとは】

 

 

・中国を原産地とするモクセイ科モクセイ属の常緑樹。秋に芳香のあるオレンジ色の花を咲かせるキンモクセイ(金木犀)の方が有名であるが、基本種はこちらであり、キンモクセイはギンモクセイの変種にあたる。モクセイ(木犀)は動物サイの皮膚を意味し、樹皮がこれに似ることによる。

 

 

 

・ギンモクセイが日本に渡来したのは江戸時代で、以来、各地の庭に植えられるが、庭木としてはキンモクセイの方が一般的である。しかし、造園業界等において単に「モクセイ」という場合、キンモクセイではなく本種を示すことが多い。 

 

 

 

・原産地の中国では漢字表記に「桂」を用い、ギンモクセイを「銀桂」、キンモクセイを「丹桂」、ウスギモクセイを「桂花」と表記するが、日本では桂をカツラに用いる。 

 

 

 

・ギンモクセイの葉は枝から対になって生じる対生。革質で厚みがあり、縁には細かなギザギザがある。一見するとキンモクセイとほぼ同じだが、キンモクセイよりも幅広の場合が多い。

 

 

 

・ギンモクセイの花期は9~10月頃。画像のように葉の両脇に直径4ミリほどの小さな花が並んで咲く。雌雄異株で雄の木には雄花が、雌の木には雌花が咲く。キンモクセイほどではないが芳香があるため、茶花には向かない。学名にあるOsmanthusは「匂う花」の意。開花期間は7~10日間であり、比較的短い。 

 

 

 

・雌花の後には長さ1~1.5cmで黒紫色の果実ができる。キンモクセイの実は珍しいが、本種は日本でも稀に結実し、神社仏閣などの大木で実を見ることができる。 

 

 

 

・ギンモクセイは主に垣根に利用されるが、楕円形、円筒形に剪定する場合もある。放置すれば枝分かれしながら10m程度の高さまで育つことも。

 

 

 

【ギンモクセイの育て方のポイント】

 

 

 

・密度の高い、重たい土を好むが、それほど土質は問わずに成長するが、空気の汚れた場所では開花しにくい。

 

 

 

・枝分かれが多く、成長に伴って幅が広がるため、狭い場所の垣根には向かない。

 

 

 

・放任すると大きくなるため、毎年刈り込む必要がある。剪定は花の直後か3~4月が適期であり、剪定の時期を誤ると花を楽しむことができない。

 

 

 

【ギンモクセイと似ている木】

 

 

 

キンモクセイ

 花がオレンジ色で、香りがやや強い。また、ギンモクセイは葉を縁取るギザギザ(細鋸歯)がキンモクセイよりも目立つ。

 

 

 

ウスギモクセイ

 花色が薄く、春にダークブルーの実がなる。

 

 

 

・シマモクセイ

 小笠原、八丈島、南西諸島等に分布する近縁種で、樹高が15mにもなる。材が特に硬いためナタオレノキ都も呼ばれる。

 

銀木犀,しまもくせい,樹木
シマモクセイの葉

 

 

 

・ヤナギバモクセイ

 沖縄に分布する近縁種。文字どおりシダレヤナギのような幅の狭い葉になる。

 

 

 

ヒイラギモクセイ 

 ヒイラギとギンモクセイの雑種で、ギンモクセイよりさらに葉のギザギザが大きい。

 

 

ギンモクセイの基本データ

 

【分類】モクセイ科/モクセイ属

    常緑広葉樹/高木

【漢字】銀木犀(ぎんもくせい) 

【別名】ギンケイ/モクセイ

    九里花

【学名】Osmanthus fragrans

    Lour. var. fragrans  

【英名】Sweet Osmanthus

【成長】やや遅い

【移植】簡単 

【高さ】3~10m

【用途】垣根/公園/街路樹 

【値段】500円~

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コメント: 24
  • #24

    カイノキ (木曜日, 24 7月 2025 17:10)

    ギンモクセイは原種なのに、その変種のキンモクセイのほうが知名度があり芳香が強いって、本当に植物は面白いです。

  • #23

    いちごましゅまろ。 (月曜日, 03 3月 2025 15:16)

    【訂正】
    投資じゃなくて通しでした。

  • #22

    いちごましゅまろ。 (月曜日, 03 3月 2025 11:54)

    わざわざ返信ありがとうございます。
    理科の授業で一年間を投資で調べるので役に立ちました!

  • #21

    管理人 (日曜日, 02 3月 2025 16:37)

    夏は葉っぱだけです

  • #20

    いちごましゅまろ。 (日曜日, 02 3月 2025 16:09)

    夏はどうなるんですか?

  • #19

    びっくらたっど (水曜日, 14 2月 2024 16:13)

    あちらこちらで銀木犀が開花してますが、今年は異常なんでしょうか??

  • #18

    風吹けば名無しさん (月曜日, 05 2月 2024 10:22)

    分かりやすかった。

  • #17

    おれのKINOKO (木曜日, 17 11月 2022 13:47)

    すごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!かんどうした。

  • #16

    15151 (金曜日, 07 10月 2022 21:17)

    国語の教科書に出てきた。「星の花が降る頃に」

  • #15

    (火曜日, 04 10月 2022 12:48)

    素晴らーーーーーーーーーーしーーーーーーーーーいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

  • #14

    パンパーズ (金曜日, 30 9月 2022 13:45)

    凄い

  • #13

    パンパン君 (金曜日, 30 9月 2022 13:42)

    銀木犀はすごい

  • #12

    ウィスパー (金曜日, 30 9月 2022 10:49)

    金木犀は香りが銀木犀よりも香りが強いってことを初めて知りました。

  • #11

    おめめ (木曜日, 29 9月 2022 21:10)

    金木犀は咲き始めたようですが、銀木犀はあまり聞きませんね…。もう咲いているところもあるのでしょうか。もし咲いていたら見に行きたいですね。

  • #10

    ああ (水曜日, 28 9月 2022 13:30)

    すごーーい

  • #9

    学生 (水曜日, 07 9月 2022 10:11)

    学校の授業で使われていて凄くわかりやすくてラッキー!

  • #8

    渋なし (金曜日, 02 9月 2022 09:48)

    すごい!

  • #7

    ぴゃ (木曜日, 23 6月 2022 19:20)

    国語の授業で銀木犀について調べていて、ここを見つけました!
    とてもわかりやすかったです!
    私は小さいころ、銀木犀と金木犀の違いがわかりませんでした…(笑)

  • #6

    管理人 (木曜日, 14 4月 2022 14:53)

    のんちゃんさん、ありがとうございます。60年経って初めて結実したのか、たまたま初めて見付けたのか・・・いずれにしてもお目出たいですね。うちの近くでは実を見ないので撮影したいものです。

  • #5

    のんちゃん (木曜日, 14 4月 2022 14:14)

    庭にある樹齢60年のギンモクセイです。1センチくらい楕円の黒い実をつけていることにきがつきました。初めてです。こんなことあるんですね。埋めてみます。

  • #4

    管理人 (土曜日, 03 4月 2021 17:48)

    soraさん、すごいですね。きっと発芽するでしょう。私は一回だけ実を見たことがあって、気になってしばらく観察してたのですが、その後、大木の下に実生が出てました。

  • #3

    sora (土曜日, 03 4月 2021 16:46)

    銀木星の実を土に埋めたら、木が生えますか?
    今年、初めて実がなりました。大きくてびっくりですが緑色があっという間に黒紫になって、地面に落ちました。
    (見た木に生ったというのは、近くにオスの木があるてこと?
    もしかして、金木犀と初めて交配した?
    66年間で初めて実が生ったのをみました。

  • #2

    管理人 (月曜日, 26 2月 2018 20:42)

    ソフィアさんコメントありがとうございます。こうした貴重な情報付きのコメントは大変嬉しいです。そんなに遠くない場所なので、時季になったら必ずギンモクセイの実を拾いに行きます。大学の方には何度か行ったことがあります。崖っぷちにあるクスノキや駐車場近くのサンゴジュの巨木が印象に残っていますが、まだ、無事でしょうかね。

  • #1

    ソフィア・ペナバズ (月曜日, 26 2月 2018 16:09)

    千葉大学園芸学研究科のソフィアと申します。松戸の野菊野団地周辺に実が出るギンモクセイあります。マカロニ・レストランの前に大きいな道路あります。反対側に、古いの実になるギンモクセイがあります。実が春・夏の頭に出るし、実が出るのがちょっと珍しいと思います。是非、ここに来て、横断歩道から実や種を持って替えて下さい。千葉県の土地なので、この木はいつ無くなるか分かりません。近くに他の面白い植物も色々あります。この場所は多分昔に神社いっぱい在ったと思います。日本の古い物は大切にしましょう。この木が無くなれば、近くに似ているのは見つけれるのかな。。。

 

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