アオキ/あおき/青木

Japanese Aucuba 

あおきの木,育て方,植物
アオキは半日陰地に植えられる代表的な植物
木,植物
冬芽の様子
アオキ,植木,食べる
蕾や新芽は天婦羅、おひたしとして食用する
Japanese Aucuba
花と葉は同時に展開
アオキ,あおき,植物, 植木,花
アオキの雄花には雄しべが4つ
青木,雌花,雄花
雌花の中央は緑色の凸で、雄しべはない
Japanese Aucuba
未熟な果実の様子
木,植物
12~1月に色付き始める
植物,アオキ,あおき,特徴
実がなるのはメスの木のみで、オスの木は「バカ」と呼ばれる
アオキの葉,画像
薄暗い場所でも艶やかな葉が目立つ
青木,あおき,樹木,植物
アオキの語源となった若い枝の様子 昔は青=緑だった
Japanese Aucuba,blanch
古い枝はコルク質に
Japanese Aucuba
都心のオフィス街でも街路樹として使われる

【アオキとは】

・北海道南部から沖縄まで日本各地に広く分布するアオキ科アオキ属の常緑低木。海岸近くの樹林に多いが、身近な雑木林の林内にも自生する。最も日陰に強い植物として知られ、家の北側など条件の悪い場所の植栽にも使われる。

 

・丈夫な性質を持ち、庭木としての使い勝手が良いため、現在では自然のものより、人間に管理されている数の方が多いほど。日本以外でも東南アジアの各地に見られるが、特に日本に多い。

 

・若い枝が緑色(昔でいう「青」)であるためアオキと呼ばれるという説と、一年中、緑色の葉をつけているためアオキと呼ばれるという説がある。古来、「アオキ」は本種に限らず常緑樹全般を意味し、地方によってはユズリハをアオキと呼ぶ。

 

・アオキの開花は3月から5月で、直径1センチ程度の花が円錐状に集まって枝先に咲く。アオキには雄花が咲く雄株と雌花が咲く雌株があるが、花弁は共に4枚で薄紫色。

 

・雄花の雌しべは退化していてほとんど見えず、雄しべは黄色い「葯」が目立つ。雌花は雄しべが退化し中央部にある緑色の花柱が目立つ。雄花の花序(花の集り)は雌花より大きく、多数の花が咲く。

 

・花の少ない初冬に実をつけるため、江戸の昔から盛んに栽培された。でき始めの実は緑色だが、1月頃から色付き始めて鮮やかな赤になり、翌年の花が咲く月まで枝に残ることもある。

 

・雌雄異株で雄木には実がならず、雄木は植木職人の間で「バカ」と呼ばれる。アオキは1783年、ツンベリーによって欧米に紹介され、艶やかな常緑の葉が人気を博したが、当初は雌株のみが移入されたため欧米では結実しなかったという。

 

・アオキの果実は直径2センチ程度と大きくて目立つ。ヒヨドリなどが好んで食べるため画像のようにたわわに実っているのは珍しい。赤い実がなるアオキが一般的だが、白や黄色の実がなる品種もある。

 

・葉は長楕円形で先端が尖り、半分から先の縁には粗いギザギザがある。長さ8~20センチ、幅2~10センチと大きく、別名の「オホキバ」は「大きい葉」に由来し、学名の「Aucuba」もこれに基づく。葉は枝から対になって生じる「対生」だが、枝の上部に集まる。

 

・アオキの葉を乾燥させるとたちまち黒くなるが、これには抗菌作用があり、葉を炙って人工的に黒変させたものを火傷、しもやけ、凍傷、イボや魚の目の患部に当てれば、症状を鎮める効果があるという。また煎じたアオキの葉は下剤になるという。

 

・枝は上部で分岐し、若い枝では緑色だが成長するにつれてコルク状の褐色となる。昔はアオキの枝を箸に使うこともあった。

 

・一年中濃緑の葉が魅力だが、原種は和風のイメージが強いため、洋風住宅にはイエローデライト、サルフレア(マルギナータ)、ダルマ、コロトニフロリアなどの、葉に模様が入る「斑入り」の園芸品種が好まれる。

 

【アオキの育て方のポイント】

・アオキは日陰のみならず、病害虫、潮風、大気汚染にも強く、総じて丈夫な性質を持つ。しかし、他の庭木同様、風通しが悪い場合はカイガラムシやアブラムシが発生するため、できるだけ風通しの良い場所に植えたい。また、稀にアオキミタマバエが実に寄生し、実の形がいびつになることがある。

 

・日差しが強すぎると生育が悪く、葉の色が冴えず、焼けたように黒変するため、直射日光や西日が強く当たる場所は避けたい。乾燥にも弱いため植穴には事前に腐葉土を施すなどして保水力のある土壌にするのがよい。

 

・アオキは成長が早いものの枝葉が鬱蒼とすることはなく、手入れの手間はあまりかからない。しかし、放置し続ければ意外に大きく育ち、葉の色が濃いだけに圧迫感が出てくるため、定期的に枝抜きをするのが無難。

 

・アオキは枝の分かれ方が単純であり、植木職人でも練習用に使うほど簡単に剪定できる。不要な枝を枝分かれしている付け根で切除するのが基本だが、株が大きくなり過ぎた場合は、長い幹を根元から取り除き、背丈の低い幹を残して株を更新するという方法もある。

 

・アオキの繁殖は実生や挿し木による。 

 

【アオキの品種】

・ヒメアオキ(姫青木)

 北海道や日本海側の多雪地帯に自生する野生種。雪の中に耐えて育つアオキで、高さは1m程度にしかならない。限られた日差しに対応するため、葉や実もアオキより小さく、若い枝や葉柄には毛が生じる。

 

・ナンゴクアオキ(南国青木)

 九州や沖縄に自生する野生種で、耐寒性が低く、成長が遅い。

 

・アオキは変異が多く、これを生かした園芸品種として、葉に模様が入るもの(散り斑、覆輪、中斑など)や葉の形が異なるもの(ホソバ、亀甲葉など)、クリーム色の実がなるシロミノアオキやレモン色の実がなるキミノアオキなどがある。

 

・中国には十数種のアオキがあり、中には黄色い花が咲く品種(シナアオキ、ビワバアオキ、ガビアオキ)がある。

青木の種類 庭
ホソバアオキ(細葉青木)
アオキの木の品種
葉の縁に模様が入る「サルフレア」
品種
葉の中央に模様が入る「秀月」
アオキ 種類
亀甲葉アオキ
アオキ 種類 品種
ヒメアオキ
がびあおき,植物
ガビアオキは中国の山地に自生し、黄色い花を咲かせる

 

【アオキに似ている木】

ヤツデ カクレミノ

 同じように日陰に耐え、日本庭園に植栽されることが多い。 

アオキの基本データ

 

【分類】ミズキ科/アオキ属

    常緑広葉/低木 

【漢字】青木(あおき)

【別名】アオキバ(青木葉)/ダルマ

    オホキバ(おほき葉)

【学名】Aucuba japonica var.japonica 

【英名】Japanese Aucuba

【成長】やや早い

【移植】簡単

【高さ】1m~3m

【用途】下草/垣根

【値段】1000円~

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コメント: 9
  • #1

    kami (水曜日, 08 11月 2017 10:35)

    教えてください、実がなるのは雌木のようですが、雄木の挿し木から雌木は出来ますか?雌木からでないと駄目ですか?

  • #2

    管理人 (木曜日, 23 11月 2017 17:12)

    「挿し木」はクローンみたいなものですから、雌雄に変化はありません。残念ながら雌木を挿さなければ実はなりません。

  • #3

    河本晴夫 (火曜日, 10 4月 2018 10:32)

    葉に斑点があり、緑の実が赤くなって雪が降るとひよどりが食べにくる。木の名前が判明しました。

  • #4

    管理人 (火曜日, 10 4月 2018 19:46)

    お役に立てて光栄です。今後もよろしくお願いします。

  • #5

    may (木曜日, 10 1月 2019 10:17)

    雌木だけ植えて花が咲きますか?

  • #6

    管理人 (木曜日, 10 1月 2019 19:02)

    mayさん、コメントありがとうございます。花は咲きますし、相当な確率で実もなるでしょう。お住いの地域にもよりますが、アオキは都会でも田舎でもそこらじゅうにありますし、多くの昆虫が花粉をつけて雌雄の株を行き来するはずです。

  • #7

    may (水曜日, 06 3月 2019 09:53)

    お返事ありがとうございます。近所にアオキを見かけません。それでも大丈夫ですか?

  • #8

    管理人 (水曜日, 06 3月 2019 13:07)

    自然相手のことなので、半径何メートル以内に・・・ということは断言できません。近くに林とか公園とかがなければ雄も植えたほうがいいかもしれませんね。そんなに高価ではありませんし。

  • #9

    may (土曜日, 16 3月 2019 11:58)

    丁寧に説明して頂き、有難うございます。まずは購入してみます。