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クロフネツツジ/くろふねつつじ/黒船躑躅
Kurohune-tsutsuji
【クロフネツツジとは】
・中国東北部及び朝鮮半島を原産とする落葉性のツツジ。日本に渡来したのは、ツツジの栽培が盛んだった江戸時代の寛文8年。当時「黒船」と呼ばれていた西洋の貨物船によって中国あるいは朝鮮半島から運ばれたため、クロフネツツジと名付けられた。
・クロフネツツジの開花は他の落葉性ツツジ類と同じ4~5月で、新葉の展開と同時に、枝先に1~3輪ずつ開花する。花は漏斗型で直径は6~7センチほど。その大きさと豪華な雰囲気から「ツツジの女王」と称され、特に韓国では普及している。
・花色は淡いピンク色あるいは白色で先端が五つに裂け、内側の上方には紅色の斑点模様が入る。雌しべ1本で花柱(雌しべ)と子房には腺毛があり、10本ある雄しべのうち5本は長く突き出す。
・葉もツツジとしては大きめの卵形で、直径は5~8センチほど。枝先に5枚ずつ束になって生じる。表面は濃緑色で裏面は緑白色。環境が良ければ秋に紅葉あるいは黄葉する。葉が大きい分、紅葉は見応えがあるが、暖地ではあまり綺麗にならない。
【クロフネツツジの育て方】
・寒さに強いが高温多湿に弱く、都市部では夏の厳しい暑さで傷みやすい。
・基本的に丈夫な性質を持ち、土質を選ばずに育つ。
・半日蔭でも耐えられるが、花を十分に楽しむには日向に限る。
・剪定は花の直後、遅くとも夏までに限るが、樹形を大きく乱すような枝が発生した場合は適宜、根元から切り除く。
【クロフネツツジに似た花木】
・カラムラサキツツジ
本州同様、中国と朝鮮半島に見られるツツジ。春(個体によっては秋も)に、本種よりも濃い紫色の花を咲かせる。
クロフネツツジの基本データ
【分類】ツツジ科 ツツジ属
落葉広葉 低木
【学名】Rhododendron
schlippenbachii
【別名】カラツツジ(唐躑躅)
【成長】早い
【移植】簡単
【高さ】3~5m
【用途】庭園/公園/鉢植え
【値段】1500円~