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クサギ/くさぎ/臭木
Harlequin glorybower
【クサギとは】
・全国の低山、路傍など至るところに見られる落葉低木。
・枝葉に悪臭があるため「臭木」と呼ばれる。嗅覚には個人差があるものの、葉をちぎった際の匂いは、たいていの人が臭いと感じるはず。ただし、若葉は茹でて食べることができ、様々な料理に使われる。
・夏に咲く白い花や、秋にできる奇抜な配色の実などに観賞価値はあるものの、庭木として植えられることはまずない。青い実を衣類の染色に使うなど、稀に実用目的で植えられることがある。
・乾燥させた枝葉を煎じて飲めば、リュウマチや高血圧に効果があるとされる。
・近縁のアマクサギにほとんど悪臭がない。
【育て方のポイント】
・日向を好むが日陰にも耐える。
・土質を選ばずに育つ。丈夫な性質を持ち、アスファルトの隙間から顔を出していることもある。
・成長が早く、低木といはいえ5m程度にまで達する。剪定に強いため、狭いスペースでは好きなように剪定して構わない。
【品種】
・八重咲きクサギ
【クサギに似た木】
・ボタンクサギ(ヒマラヤクサギ)
背が高くならず、鮮やかな紫色の花を咲かせる。
・ゲンペイクサギ(源平臭木)
西アフリカを原産とするツル性の常緑植物。紅白に咲き分ける花は日本人好みであり、観賞用として鉢植え品が広まっている。別名はゲンペイカズラ
・コクサギ
クサギと同様、低山帯の至る所に見られ、葉を揉めば悪臭を放つが、ミカン科の低木であり、クサギとの直接的な関係はない。
・ゴンズイ
こちらも葉に独特の香りがあり、クサギに似た形の黒い実ができる。
クサギの基本データ
【分類】クマツヅラ科 クサギ属
落葉広葉 低木
【学名】Clerodendrum trichotomum
【別名】イヌノクリ/クソクサギ/ベニバナクサギ
【成長】早い
【移植】簡単
【高さ】3m~5m
【用途】雑木
【値段】800円~