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カジノキ/かじのき/梶の木

Paper mulberry

カジノキ,葉っぱ
こうした葉だけなら見分けやすいが・・・
かじのき,植物
冬芽は小さくて特徴に乏しい
梶の木
裏面の様子
Paper mulberry,leaf
いたって普通の葉っぱも混在する
Paper mulberry,flower
雌株に咲く、雌花の様子
カジノキ,かじのき,花
雄花の様子
梶の木の実
未熟な果実の様子
カジノキ,かじのき,実
9月頃に熟す実は甘みがあって生食できる
カジノキ 紅葉
黄葉の様子
梶の木,かじのき,幹,画像
樹皮の様子
梶の木,特徴
性質は丈夫であり、株元には「ヒコバエ」が多い

【カジノキとは】

・中国を原産とするクワ科コウゾ属の落葉高木。コウゾヒメコウゾと同様、樹皮を和紙、縄、布等の材料とするため日本へ渡来し、各地で栽培されていたものが野生化し、現在では中南部以西の本州、四国及び九州に分布している。

 

・カジノキは「神に捧げる木」として神社の境内に植えられたり、七夕の飾り(短冊)として宮中で使われたりと神事との関連が深い。漢字表記は梶のほかに楮、溝、殻などがある。

 

・古名は「カジ」で名の由来には諸説あるが、紙の素材であることを意味する「カミソ」が転訛したものとする説が有力で、「火事」や「家事」とは関係がない。コウゾの古名は「カゾ(紙麻)」で、これもカミソに由来するとされる。

 

・葉は厚手で枝から互い違いに生じ、葉先は尖る。形にはバリエーションがあり、一本の木の中でも卵形、ハート型、3~5つに裂けるものなどがあり、一部の葉を見ただけでは判別しにくい。葉は毛で覆われるため触るとザラザラし、裏面の葉脈付近は特に短毛が多い。 

 

・開花期は5~6月で、花はその年に伸びた葉の脇に咲くが、雌雄異株であり、雌花と雄花は全く様子が異なる。雄株に咲く雄花の花序(花の集り)は、円筒形の黄緑色で細長く垂れ下がり、小花それぞれに4枚の小さな花弁と、4本の雄しべがある。

 

・雌株に咲く雌花は画像のような球状で、1本の雌しべがある。雌花の後には果実ができ、7~9月になるとオレンジ色に熟せば甘味があっておいしい。

 

【カジノキの育て方のポイント】

・土質を選ばず丈夫に育つが、日向を好む。

 

・暑さ寒さに強く、日本全国に植栽できるが、寒さの厳しい地方では実がなりにくい。 

 

【カジノキに似た木】

コウゾ

 ヒメコウゾとカジノキの雑種で、カジノキに比べて葉も果実も小さい。これらは各地で野生化して入り混じり、見分けがつきにくい。なお、コウゾの学名は「B.Kajinoki」であり、ややこしい。

 

カジイチゴ

 キイチゴの仲間で、葉が本種の若葉に似る。

カジノキの基本データ

 

【分類】クワ科 コウゾ属

    落葉広葉 高木

【漢字】梶の木(かじのき)

【別名】カジ/コウ

【学名】Broussonetia

    papyrifera

【英名】Paper mulberry

【成長】早い

【移植】簡単

【高さ】4m~15m

【用途】七夕飾り/公園/切花

【値段】800円~