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クロウメモドキ/くろうめもどき/黒梅擬

Kuro umemodoki tree

クロウメモドキの実,画像
漢方で下剤に使われる黒実 生では食べない方がよい
クロウメモドキの葉
新芽は食用とするが 生はお勧めできない
クロウメモドキの葉っぱ,特徴
葉は「スジボソヤマキチョウ(蝶)」の餌になる
黒うめもどき,葉っぱ
葉の裏側は葉脈が目立つ
クロウメモドキ,花,画像
花は黄緑色で、目立たない(雌花)
キシキンニ,木,きしきんに
花の後には実ができる
kuroumemodoki
黄葉期の様子
黒うめもどき,植物
落葉後も実は枝に残る
くろうめもどき,とげ
枝の先端(分岐点)には鋭い棘がある
クロウメモドキ,くろうめもどき,樹木図鑑
樹皮には独特の異臭がある

【クロウメモドキとは】

・北海道~九州に分布するクロウメモドキ科の落葉樹。山地の湿った林などに見られる落葉樹で、庭木としての販売は同科のナツメケンポナシほどではないが、北海道では古くから垣根に使うほか、実や材を活用している。他国には見られない日本固有の木である。

 

ウメモドキのような形状の黒い実がなる木という意味合いで命名されたが、ウメモドキはモチノキ科であり直接的な関係はない。ちなみにウメモドキには白い実がなる「シロウメモドキ」や黄色い実がなる「キミノウメモドキ」という品種がある。

 

・雌雄異株で新緑の頃(4~5月)に黄緑色の花が咲く。花は直径4ミリほどのカキのヘタのような形状。花弁と萼が4枚ずつあり、短い枝の先端に集まって咲く。雌花の雌しべ(柱頭)は先端が2~3つに裂け、雄花は3=6輪が束になって咲く。、

 

・秋には直径7ミリほどの実ができる。実は葉が緑色の時期から色づき始め、黄葉期を経て10月頃には黒く熟していく。乾燥させた実は「鼠李子(ソリシ)」という漢方薬になり、下剤としての効能があるという。

 

・葉は歪んだ卵形で枝から対になって生じるが、場所によっては束状になる。枝には細かな短枝が多いため繁茂しやすく、長い枝は先端がトゲ状になる。

 

【クロウメモドキの育て方のポイント】

・芽を出す力が強く、剪定に耐えるが、枝の出方は乱雑で乱れやすいため、自然樹形を楽しむような木ではない。また、枝の分岐点には鋭い棘があるため、これをいかした垣根などにして人工的に管理するのがよい。樹高はそれほど高くはならない。

 

・湿った土地を好むが、それほど植え場所を選ばずに育つ。暑さ寒さにも強い。

 

【クロウメモドキの品種】

・葉が細長いナガバノクロウメモドキや、より大きな葉を持つエゾクロウメモドキ、小型の葉を持つコバノクロウメモドキなどが知られる。なお、クロウメモドキはエゾノクロウメモドキの変種とされる。

 

【クロウメモドキに似た木】

・クロカンバ

・ミヤマハンモドキ

・イソノキ

クロウメモドキの基本データ

 

【分類】クロウメモドキ科/クロウメモドキ属

    落葉広葉/高木

【漢字】黒梅擬(くろうめもどき)

【別名】キシキンニ

【学名】Rhamnus japonica Maxim. 

【英名】Kuro umemodoki tree

【成長】やや早い

【移植】普通

【高さ】2~6m

【用途】垣根

【値段】─(販売は稀)